「共感SNS」はインフルエンサー/ブランディングに関心がある人必読の一冊
皆さんはSNSは活用されていますでしょうか?書くいうヤマシタもTwitter、Instagramなど一定のSNSはかじっているのですが、世の中にはSNSを駆使して仕事を創り出す人がいます。
今回はその中の一人「ゆうこす」さんの著書「共感SNS」の感想・まとめ記事となります。
彼女はAKB48を卒業後、モテクリエイターという新しい肩書を作って起業家として活躍されています。特にSNSを駆使した自己プロデュースやブランディングといった領域で多くの女性から指示され、現在ではタレント業、モデル業に加え、SNSアドバイザー、インフルエンサー、YouTuberといったマルチな才能を開花させています。
そんなゆうこすさんが書かれた本著では、「共感」を駆使したSNSの活用法が詳細に渡り書かれています。
特に、ツイッター・インスタ・YouTubeといった主要なSNSのそれぞれの媒体における活用手法の違い、ユーザーとつながるためのSNSの作り方といった点に着目された内容になっており、
- 企業のマーケティング担当
- 個人ブランディングに興味のある人
- インフルエンサーを目指す人
- YouTuberを目指す人
など、SNSを使う事に関心のある人にとっての参考書にもなりうる一冊です。
「共感SNS」著者:ゆうこす
1994年、福岡県生まれ。アイドルグループを脱退後ニート生活を送るも自己プロデュースを開始し「モテクリエイター」という新しい肩書きを作り、株式会社KOSを起業。現在はタレント、モデル、SNSアドバイザー、インフルエンサー、YouTuberとして活躍中。10〜20代女性を中心に自身のInstagramやYouTubeチャンネルで紹介するコスメ等が完売するなどその影響力は絶大。Instagram、Twitter、LINE@、YouTubeなどのSNSのフォロワー150万人以上。スキンケアブランド「youange」の立ち上げやアパレルブランド「#amic」のプロデュースなど事業は多岐渡る。書籍に『SNSで夢を叶えるニートだった私の人生を変えた発信力の育て方』など。
女子高生も、芸能人も、起業家も。みんなが噂をする”ゆうこす"を知る20のツイート
ゆうこすは職業「モテクリエイター」という新しい価値を発信しているインフルエンサーの一人。
世の中の女性を元気にする、という印象から女子高生をはじめとした多くの女性から共感を呼び、今やSNSマーケティングの第一人者としての地位を確立しています。
Twitter/Instagram/YouTubeの活用法と共感を呼ぶための発信
本著ではTwitter/Instagram/YouTubeそれぞれの活用方法が描かれています。個別のSNSごとの活用法もさることながら、SNSで発信するときに何よりも重要なことは
ことが重要であるといっています。
”丸く尖る発信”とタイトルにもある通り、必ずしもとげとげした発信で炎上マーケティングのようなことをしなくてもよいのです。
彼女は、多くの女性の共感を呼ぶために、モテクリエイターという肩書きを付け、
私が”モテ”をポップに明るく発信することで、ぶりっ子ちゃんが自信を持ってくれたら嬉しいなと想い発信しています!
と、ターゲットを明確にして、発信する目的・コンセプトをしっかりと作り上げています。こうしたコンセプトに基づいてあらゆる発信を行っているため、多くの女性がフォロワーとなり、そしてファンに進化していくのです。
ここでは、こうしたコンセプトに至るまでの過程が描かれています。
「何で?何で?」と自分に問いかける、ということが書かれていますが、これはトヨタ式の「5回なぜ」と同じく、ビジネスにおける課題を見つける時に行う手法と全く同じです。
何か問題が起きたときに「なぜ?」と問いかけることがあると思いますが、表面的な理由が出てきても、その真因にたどり着くためにはまた深堀して「なぜ?」と聞いていくことが必要です。ゆうこすはビジネス上での重要なことを地で行っているという、起業家としての才覚を持ち合わせた人なのです。
ゆうこすは次世代の起業家である
ゆうこすは先のトヨタ式のようなこと以外にも、ビジネスマンであれば共感できる行動を取って今の成功を勝ち取っています。
ホリエモンも
ゆうこすはただのインフルエンサーじゃない、次世代の起業家だ!
とコメントを寄せていますが、まさしく起業家として必要なメンタリティやスキルを持ち合わせているインフルエンサーです。
例えば、彼女がターゲットとしている女の子たちは、「今何を欲しているのか」「そういう子たちに対して自分は何を発信できるのか」ということを考えています。
自分はものすごくオシャレではないけれども、等身大の自分を見せていくことで、
芸能人やモデルさんって、フォロワーの何歩も先を進んで夢を打っているけれど、私はフォロワーと芸能人の丁度中間あたりを目指そう。
といった自分の立場を決めることに成功しています。
ビジネスにおいていえば、自らの3C分析を的確に行うことで、自分の戦う場所を決めることができているのです。
自分のスキルセットと競合の実力を鑑みた上で、どの市場(ターゲット)に対して発信していくべきか、こうしたビジネススキルをもって自らをプロデュースしているのです。
単に可愛い女の子とはもはや呼べません。
「共感SNS」まとめ:成功者としてのメンタリティやスキルを学ぶための一冊
本著を読むと、ゆうこすがただものではないことがよくわかります。SNSの発信方法を詳細に描いている点に関しては、インフルエンサーやYouTuberを目指す人にとって非常に参考になる一冊ではありますが、ことビジネスマンが手にとっても学びがとても多い一冊です。
現在成功している多くの起業家は、それ相応のメンタリティとスキルをもって今の地位を確立しています。
ゆうこすには
- 自らを省みて立場を決めることができる
- ターゲットを正しく認識するアンテナの感度
- 自らのフォロワーに対するアプローチ方法を考えられるアイデア
- インフルエンサーにとどまらずプロデューサーとして発展していくというビジネス感覚
これらが合わさり今のゆうこすがあるのだと思います。
10代20代に向けられたテーマの一冊なので、語り口調も非常に読みやすくまとめられています。読書が苦手な方でもすんなりと読み込むことができるでしょう。若くてかわいい女の子が書いた一冊などと侮るなかれ。多くのビジネスマンは彼女のその実力に舌を巻く一冊に仕上がっています。