「転職と副業のかけ算」生涯年収を最大化する生き方
このブログを読んでくださっている多くのサラリーマンの方は、給料を会社からもらっている立場にあると思います。私ヤマシタを含め、皆様の頭の中には「給料はもらうもの」という考え方がきっと根底にあると思います。
本著では、転職と副業により、収入を20倍にも伸ばしたスーパーなサラリーマン moto氏の半生から、実際に収入を上げるためのステップが解説され、「給料を稼ぐ」という観点から必要な行動の本質を教えてくれます。
twitter上でも転職や副業にまつわるあらゆる有意義な情報を展開していたmoto氏が書いた一冊。令和時代を生きるあらゆる業種のサラリーマンに読んでいただきたい一冊です。
著者はSNSで話題沸騰のmoto氏
moto
1987年長野県生まれ。地元の短大を卒業後、地方のホームセンターに入社。リクルートや楽天など、4度の転職を経て、本業年収1000万円、副業年収4000万円を稼ぐサラリーマン。
現在は都内の広告ベンチャーで営業部長を務める傍ら、ブログ「転職アンテナ」などを運営。2019年には日本最大級のASP「バリューコマース」から年間MVPとして表彰。各種SNSを通じて、転職や副業、キャリアや営業戦略に関する知見を発信し、Twitterのフォロワーは1年で5万人を突破。連日のように転職や副業を考える多くのサラリーマンの悩みに答えると同時に、「東洋経済オンライン」や「新R25」など、数多くのメディアにも取り上げられている。
moto氏はtwitterにて6.5万人(2019年8月)ものフォロワーを持つ、一般人。サラリーマンです。32歳にして5社目のジョブホッパーでありながら、新卒で240万だった給料を20倍にもしているスーパーな経歴を持つお方。
同世代で活躍されているサラリーマンであり、営業職をされているということから、ヤマシタもシンパシーを感じフォロワーであったのですが、この度著書を発刊されたということで早速読ませていただきました。
令和のリーマンに必要な考え方とは
この本の中では、転職により年収を上げ、副業を加えて収入をどんどんと増やしてこられたmoto氏の経歴が描かれています。本当にそんなことがあるのか、と思う方もいるかもしれませんが、世の中に必要とされる人材になる、という本質を外さなければ決して夢物語の話ではないことが分かります。
そしてその本質を考えるために必要な視点が構造的に解説されており、どんなサラリーマンが読んでも腹落ちするような内容にまとめられています。
市場価値の高いサラリーマンに必要な視点
- 論理的な思考ができる力
- 構造的に物事を捉える力
- 物事を俯瞰したうえで、誰にでもわかりやすく話せる力
- 課題に対して仮説を立て、誰にでもわかりやすく話せる力
- 1〜4を用いて組織をマネジメントする力
これらは、どんな企業や職種に就いていたとしても、転職や副業をしていく中で必要となるスキルです。
言い方を変えれば、こうしたスキルを持ち合わせていれば、どんな会社でも活躍することができます。
企業にぶら下がる生き方を辞め、会社を利用して生きよう
昨今では副業解禁が声高に叫ばれ、大手企業をはじめとして副業が社会的認知を得るようになってきました。本著では転職と副業のかけ算、ということで副業も推奨はしていますが、単に副業をすればよいというわけではありません。
moto氏は副業での収入が4,000万円を越える状況でもサラリーマンをやめるという選択肢を取りません。
僕は、会社を利用しながら自分のキャリアを実現し、その過程で得た知見を副業に還流することで障害年収を最大化する働き方を選んでいます。だからこれからもサラリーマンという立場を選び続けます。
サラリーマンの副業としてはいくつかパターンが存在します。moto氏はその中で、コンテンツ配信という領域を選んでいます。そのコンテンツとはまさしくmoto氏がこれまでに歩んできた転職の経験やそこで得られた知見、ノウハウのことです。これはサラリーマンとしての経験を通じて得ることができたmoto氏だけのコンテンツとなります。
そしてそのコンテンツは市場にはありふれておらず、また市場に必要とされているコンテンツでもあります。だからこそ副業としてのコンテンツ配信がヒットするのです。
まとめ:転職と副業のかけ算
転職の具体的な手法、副業におけるテーマの選定などに至るまで、moto氏がこれまでに経験してきたあらゆることを克明に描いた一冊となっています。ここまで克明にそのノウハウを公開してもいいものなのか、と感じてしまいますが、そこも本著で書かれている「GIVE AND GIVE」という精神で、人々の役に立つことを発信することが、結果的には自信のブランド価値を高めることにつながることを認識しているからできることなのでしょう。
現代サラリーマンにとっては、令和の時代を生き抜くうえで必要な視点が構造的に描かれており必読の一冊となっています。