『東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない(ときど)』感想・レビュー eスポーツ第一人者の本

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東大卒プロゲーマーが語る、勝つための思考法

eスポーツという言葉がメジャーになりつつある昨今、日本にも数名のプロゲーマーと呼ばれる人たちがいます。彼らは、コンピューターゲームをプレイすることでお金を稼いでおり、様々な大会における賞金の獲得等で生計を立てている人たちです。

本著「東大卒プロゲーマー」は、東大を卒業してプロゲーマーになったという異色の経歴を持つ「ときど」こと谷口一氏の初の著書。ときどのこれまでの軌跡から、プロゲーマーに至った経緯が描かれ、成功マインドに至るまでの思考法がまとまった一冊となっています。

eスポーツの第一人者「東大卒プロゲーマー」ときど(谷口一)

格闘ゲームファンであれば知らない人はいない超有名人の一人。

@ときど

ときど(1985年7月7日[2] - )は、日本のプロゲーマー。本名は谷口一(たにぐち はじめ)。沖縄県那覇市生まれ、神奈川県横浜市育ち。その学歴から「東大卒プロゲーマー」として知られる。

麻布中学校・高等学校卒業後、一浪して東京大学理科一類に入学[4]。同大工学部マテリアル工学科卒業。東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻中退。父は東京医科歯科大学名誉教授の谷口尚。

 

格闘ゲームの世界大会 EVO.2017 決勝戦


世界一のプレイヤーと呼ばれる相手に対し、見事に逆転し優勝を決める一戦。格闘ゲームファンでなくとも、実況がついているので、アツくなれるシーンも多くあると思います。

日本人プロゲーマーにおいては、ウメハラこと梅原大吾氏と双璧を為す1人。彼の半生とプロゲーマーの仕事とは何か、詳細まで語られるときどの説明書として仕上がっています。

「東大卒プロゲーマー」のテーマは「情熱」

サブタイトルにもある通り、本著のテーマは「情熱」となっています。「論理は結局、情熱にかなわない」と、ときど自身がこれまで培ってきた最強の成功法則、勝利への公式に対しての考え方を改めるべく書かれているセリフのようになっています。

練習は、1日最低8時間

 

ゲームをやらない人には、そんなにやって頭がおかしくならないかと心配されることもある。ここまでやる理由はただひとつ、勝ちたいからだ。ぼくが勝てるのに理由があるとしたら、それは、誰よりも練習するからに他ならない。

プロゲーマーとして活躍するときど氏のライフスタイルは、まさしくゲームを中心に回っています。ゲームをすることが、余暇ではなくフルタイムの「仕事」であると。我々ビジネスマンが日中8時間会社員として働いていることと比較すれば、プロゲーマーとしては当然のことです。

メンタルの影響が大きいプロゲーマーの世界においては、体力も当然重要になってきます。そのため、食事管理や、ジムで体を鍛えるなど、エリートビジネスマンさながらの体調管理を行っているといいます。

単純に好きだからやっている、だけではなく、プロとして「勝つために何をすべきか」を明確にし、課題に取り組む姿は、ビジネスマンであっても日々行うべきポイント。見習わなければなりません。

 

ライバルに手の内を明かす理由

 

確かに、我々はライバル関係でもある。それなのに知識をシェアするのは、ひとえに「強くなりたい」からだ。「強くなるためには、みんなと強力したほうがいいことを知っている」からだ。誰よりも強くなりたいからこそ、ぼくたちは強力しあっている。ここは、さながら格ゲー道場なのである。僕のみならず、日本の格ゲープレイヤーの間には、こうした情報共有の習慣が根付いているように思う。

大会に至るまでの過程の中で、様々な練習メニューがあるのですが、その中で、ライバルとオフラインでの練習を行うといいます。オンライン対戦が可能な環境は整っている時代であっても、隣の相手とコミュニケーションを取りながら意見交換をすることで、切磋琢磨しながら二人で強くなってくことができるのです。

ビジネスの現場においても、隣の営業マンとノウハウの共有を行うべきか否かという点で議論が分かれます。ヤマシタは個人的に、アウトプットの練習にもつながることなどから、成功事例や有益なノウハウは積極的に開示するようにしています。

一方で、自分の瀬郁夫事例をかたくなに公開することを拒否する人もいます。こうした人たちは、自分ひとりで成功することができているうちはいいのですが、中長期的に見ると、集合知的なノウハウを持っている共有してきた人に軍配が上がるのです。

これもひとえに情熱のなせる業、勝ちたいという気持ちがあるからこそ、そのために最善を取るということが実践されているエピソードです。

 

情熱は論理を凌駕する

 

ゲームも人生も、論理より情熱で勝負してみたら、案外うまくいくことがあると思う。

よかったら、試してみてほしいことがある。自分のなかに情熱の火種が見つけられない人は、情熱をもつ人のそばにいってみるのだ。自分だけの情熱を見つけたいと思ったとき、とるべき最短ルートは、既に自分だけの情熱をもている人のそばにいくこと。そういう人は、一目でわかる。燃えているから。

「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるように、夢中になっている人にはかなわないというのが世の定説としてあります。

「自分にはそんな情熱を傾けられるものがない」という人は、ときど氏がいうように、情熱を持つ人のそばに行ってみることをおススメします。彼はその情熱をずっとやってきた格闘ゲームに注ぐことであったのですが、情熱を持っている人がどんな生き方をしているのか、そこから学べることも多くあるはずです。

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東大卒プロゲーマー:まとめ

本著「東大卒プロゲーマー」はプロゲーマーときど氏の著書ではありますが、ゲームにまつわる本というよりも、「情熱」をテーマにした「生き方の本」であると言えます。

  • プロゲーマーって何してるの?
  • 東大行ってまでゲームやるってどういうこと?

こうした疑問に対して、自らの半生を描きながら答えてくれる本に仕上がっています。

情熱が持てない、情熱を持つためにどうしたらいいのか、といった悩みを抱えた人にとっても、生き方の一つを学べる一冊、オススメです。

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