ストレス社会で生きるビジネスマンにオススメの良書
『本著で述べる「自律神経を整える」とは、多様で忙しい現代社会において安心感や肯定的な思考、時に適度なストレスと「心と体」にかけながら、上手に向き合い健康な体を自ら手に入れることがコンセプトになります。』
本著の内容を要約すると、この一文に集約されていると思います。
全国のビジネスマンは重度のストレスに晒される日々を過ごしていく中で、体の様々な部分に体調不良を感じることが多くあると思います。
- なかなか疲れが取れない
- 寝つきが悪い
- デスクワークで肩こり、腰痛に悩まされている
など、多くの悩みを抱えているビジネスマンにとっては、サブタイトルの『心と体がらくになる』というキャッチは、非常に興味深いところだと思います。
理学療法士である著者 柿澤健太郎さんは、実際に施術する中で得た経験と知見に加え、様々な医療関係の研究結果を交えながら、本著を書いたとあります。
自分で実践できるストレッチやセルフチェックシートなどが用意されており、手に取り実践することで自らの体調管理に大いに役立つ良書です。
「心と体がらくになる 自律神経の整え方」著者:柿澤健太郎
2007年、理学療法士免許取得。
整形外科病院、訪問リハビリ、心身障がい者施設にて延べ1万回以上の施術経験を有する。
2015年、「日本の技術は世界で通用するか?」を証明するべく、世界20カ国500人以上に施術し各国で効果を示し帰国。
培った経験と知識をもとに、自律神経の観点から体の不調を解消する施術を展開。
現在は、ヘルスケア企業への技術支援や、企業対象のオフィス内治療を支援する「参健堂」を開設。
twitter:https://twitter.com/umaibou15
「世界のカキザワ」と巷では有名な理学療法士だそう。
企業のオフィス内治療を支援、とありますので、やはり現代におけるビジネスマンたちの体の悩みがいかに深刻かわかります。
またこのような領域に対して理学療法士の資格を持ちながら活動されている点は、単なる医療従事者の枠を超え、一ビジネスマンとして社会課題にチャレンジしている点は非常に好感が持てます。2018年にして年齢もまだ30歳ということで、今後の活躍が期待されます。
自分でできるストレッチの写真やストレスチェックなど図解でふんだんに紹介
本著では、単なる理論だけではなく、実践できるノウハウが集約されており、ビジネスマンの皆さんが実際に心と体をらくにするために今日からマネできるストレッチなどが掲載されています。
自律神経という「聞き馴染みのある言葉だがよく分からない」と言ったものを、一般人にわかりやすく具体例を交えて紹介してくれるため、すんなりと理解することができます。
単に「睡眠不足・不眠症」などをとっても、その原因について、「交感神経が過敏になっている状態に伴って、入眠前に体が興奮状態にあるから、その対策としての生活行動の提案」など、普段の生活の中で改善できるポイントを教えてくれます。また、専門的な背景から体の不調を読み解いてくれているので、表面的な知識だけではなく、本質的に睡眠不足などを解消するためのノウハウを伝えてくれています。
「心」の整え方を実践可能レベルで紹介
激しいストレス社会の中で生きる我々ビジネスマンにとって、「平穏な心」を保つことは興味深いテーマです。毎日激しい業務に疲れ、癒しを求めている人も多くいると思います。
柿澤さんは、理学療法士として実際の施術現場で得た知見に加えて、自律神経を整えるために必要な「心」のセルフケアにまで言及してくれています。
自律神経が乱れる理由は、「本能と理性のバランスが崩れる」ことであると書かれており、その本能と理性を司るのが、脳内にあると。そして、それをと整えるために必要な「物事の考え方」を示唆してくれます。
「そんなこと言われたって実際に実践するのは難しい」と良く言われる反論に対しても丁寧に答えてくれており、こちらも今日から実践できる内容ばかりです。
ビジネスマンと自律神経は密接に関係にある
本著を読むと、慢性的な体の悩みに悩まされている人全員が読書の対象であり、本ブログの読み手である多くのビジネスマンにとっても、様々な体の悩みをかかえていることから、非常におススメできる本です。
自律神経を整え、慢性的な体の不調を解消することで、日々の仕事の質も向上し、ビジネスマンとしてのスキルアップにもつながります。
身体の不調に悩むビジネスマンにとって、自律神経を整えることで健康体になるだけでなく、仕事の業績にも影響を及ぼします。身体を整えることで心が整い、きっと業績にもポジティブな影響を及ぼしてくれることでしょう。