悪の論理技法
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悪の論理とは

悪の論理とは、「理屈では間違っているのに、一見正しいとされる論理」のこと。

本著では、多くの事例として、著者と登場人物とのやりとりが描かれています。著者は丁寧に解説を交えながら説明してくれているので、その登場人物たちの論理がいかに破綻しているかがよくわかり、ふふっと笑ってしまいつつ、イライラが募る場面が数多く描かれます。

前書きには、

よくある「ビジネスのための論理学の本」といったような軽薄な書籍とは異なり、本当に生活上よく耳にする例を使っているのがポイントだ。

と書かれていましたが、本ブログではビジネスマンを対象に書評を書いているため、ビジネスの現場でもよくあるシーンを抜粋してご紹介したいと思います。

悪の論理技法をおススメする方へ

ビジネスの現場においては、あらゆる悪の論理がまかり通っていると感じます。

日々の業務の中で、モヤモヤしながらも、上司や周りの人間の言っていることに反論できないシーンが数多くあると思います。そんな現場には、必ず悪の論理が紛れ込んでおり、正しい前提や認識がないために、反論ができなくなっているのです。

  • じゃあお前が〇〇すれば?
  • みんながそんな考えを持ったら
  • 批判ばかりせず、対案を出してくれ
  • うちの会社に不満があるなら、辞めればいい!

こうした言葉を少なからずかけられるシーンはビジネス現場ではあると思います。それに対して僅かでも違和感を感じながら反論できないでいる多くのビジネスマンにとっては、この悪の論理を学ぶことで、著者が言う「思考で遊ぶ」事が出来、人生を楽しく生きることができるハズです。

「悪の論理」著者:とつげき東北 さん

本著で初めて目にした方ですが、麻雀研究の第一人者でもあるそう。

1976年兵庫県生まれ。東北大学工学部通信工学科卒。

北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科中途退学後、中央省庁に勤務。

2004年、ベストセラーとなる麻雀戦術書『科学する麻雀』を出版。

麻雀の科学的研究の第一人者とされ、各種学会で講演を行う。

元東京大学非常勤講師、デジタルハリウッド大学特別講師。

2018年現在では、国家機関を離れ、某研究機関にて統計学関連の研究に従事している。

経歴を見る限り明らかに「賢い人」だというのがわかります。

本著を読み進めてもわかりますが、論理的な思考を文章化するときには、前後の文脈の流れを見直す必要があると思います。その中でも、論理破綻しておらず、振り返りながら読み直すことで、なるほど、と納得させられる文章になっているのが非常に面白い本に仕上がっています。

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ビジネス現場で活かすべき悪の論理への対抗

力の源泉は「善悪」の利用と捏造

世の中にあるルールのほとんどは、決して「秩序を維持するため」とかではなく、「そのルールで誰かが徳をするため」にこそつくられるのだ!

とあるゲームでの事例が紹介されていますが、優勝したチームは、最終的にルールを作ったチームが圧勝という結果になっています。

「これはまさに世界の縮図である」

と書かれていますが、オリンピックのルールですらそれによって有利になるように図られる現代では、しごく当たり前に行われていることであり、重要な観点です。

いかにして、「ルールを作る側」になるか。これこそがビジネスにおいても成功するための一つのファクターなのではないでしょうか。

「悪の論理」に勝つには相応の知識レベルと論理思考、これまでの前提を払しょくすることが必要

一通り読んでわかるのだが、さらりと読んですべてを理解することができるような類の本ではありませんでした。しかしながら、これまでの常識間に守られていた人にとっては、ポジティブなショックを受けることになるでしょう。一部の人にとっては不愉快な文脈もあるかもしれませんが笑

以前に書評で書いた、「勘違いさせる力」を思い出した。「錯覚資産」と呼ばれるものを使うことで、自らの評価を著しく高める手法のことです。

また、いかに我々がこの日本社会の学校教育の中で、前提をある意味で「洗脳」されているのか、というのが良くわかる内容になっています。そして、こうした大多数の洗脳された人々がいるからこそ、一部の前提を正しくとらえている人たちが飛びぬけて成功しているのだということも予想できます。

ビジネスの現場で日々汗水たらして働いている我々にとっては、多くの悪の論理に惑わされることなく、日々を幸せに生きていかなければなりません。そんなときに、どういった原理によって悪の論理がまかり通るのか、対するための論理はどうすればよいのか、こうしたことを教えてくれる良著であると感じます。

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