田中角栄元総理の名言が仕事の心得として秀逸
不世出の政治リーダーとして、日本人に鮮やかな記憶を残した田中角栄。
その言葉とふるまいは、世界の要人から雪国の庶民まで、あらゆる人間を魅了し続けた。
時代を超えて語り継がれる人間・田中角栄の「人生と仕事の心得」を厳選した100の言葉で伝える。
また、時代を映す角栄の秘蔵写真を言葉の数に合わせて収録。日本人必読の「座右の書」。
近代日本の中でも政治リーダーとして、突出した才覚を発揮した内閣総理大臣の一人、田中角栄。そんな田中角栄の「人生と仕事の心得」を厳選した100の言葉で伝える本著。田中角栄には名言と呼ばれる言葉が数多く残されていますが、その背景やシチュエーションを交え解説され非常に分かり易く読みやすい本に仕上がっています。
この記事では、その中でもヤマシタが感銘を受けた名言をいくつか抜粋してご紹介します。
田中角栄プロフィール
田中 角栄(田中 ⻆榮、たなか かくえい、1918年(大正7年)5月4日 - 1993年(平成5年)12月16日)は、日本の政治家、建築士。衆議院議員(16期)、郵政大臣(第12代)、大蔵大臣(第67・68・69代)、通商産業大臣(第33代)、内閣総理大臣(第64・65代)等を歴任した。
初めに結論を言え。
要件は便箋1枚に大きな字で書け。
初めに結論を言え。
理由は3つまでだ。この世に3つでまとめきれない大事はない。
ビジネスの現場でも必ず言われる「結論から言え」という言葉。かの田中角栄もこの合理性を非常に重んじていました。
「大切なこと、物事の本質はいつも平易で短く表現できる」というのが田中角栄の考え方である。
すべての責任はこのワシが負う。以上!
できることはやる。できないことはやらない。
しかし、すべての責任はこのワシが負う。以上!
蔵相就任の演説でのセリフ。田中角栄の伝説のスピーチとして著名な名言の一つです。田中角栄の男気、ビジネスマンとしてもいかに優れたリーダーであったかを象徴する名言です。
仕事をするということは文句を言われるということだ。
仕事をするということは文句を言われるということだ。
ほめられるために一番悪いのは仕事をしないこと
しかしそれでは政治家はつとまらない。批判を恐れずにやれ。
批判を恐れて何もできないことほど罪なことはないと田中角栄も言っています。仕事をする、ということはつまり、文句を言われるということ。何かを行うことで必ず批判が生まれる。それを認識したうえで、しっかりを仕事をする、そのマインドを持ったうえで仕事に臨むことが重要だとあらためて気づかせてくれる名言。
声が小さいのは信用されない
相手の目を見て大きな声できちんと話せ。
キョロキョロとして相手の目を見ないのはダメだ。
声が小さいのは信用されない。
リーダーたるもの、相手の目を見てはっきりと自信をもって、大きな声でコミュニケーションをとることが重要。それによって相手も引き込まれ、ついて行く事ができます。リーダーシップに対しての名言です。
真理は常に「中間」にある
世の中は白と黒ばかりではない。
敵と味方ばかりでもない。
その間にある中間地帯、グレーゾーンが一番広い。
真理は常に「中間」にある。
人間は必ずしも二元的に片づけることはできません。何事にもその間のグレーゾーンというモノが存在します。そして真理はそのグレーゾーンに存在するのだ、という名言です。
ビジネスの現場であったとしても、必ずしもあらゆる事象が合理的に捌けるわけではありません。グレーゾーンに想いを馳せることが重要だと気付かせてくれる名言です。
政治とはつまり、事を為すということだよ。
理念ばかりを言っていたとしても、結局は具体的な物事を為すことがなければ意味がありません。政治とはつまりそういうこと。
そして、ビジネスシーンであったとしても同様。理念があったとしても、具体的な行動に移さなければ何かを為すことはできません。
政治とは何か__それを「実践」と即答した角栄のリアリズムは強烈だ
机上の空論ばかり並べてもビジネスシーンでは何事もなすことはできません。実際の具体的な行動こそがビジネスを前に進めることができる、ということを改めて思い出させてくれる名言です。
まとめ:昔ながらのリーダーシップとはこういうモノだ
戦後最大の宰相として著名な田中角栄の名言。仕事をするうえで必要になる心得を数多く教えてくれます。政治家としての信念に基づく数多くの行動は、我々ビジネスマンにとってもとても役立つ金言を残してくれています。
明日への活力となるような数多くの名言が掲載されている一冊。多くのビジネスマンにオススメできる本です。