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「人生の勝算」本著との出会い

同じ30代の成功者。そんな人がどんな価値観をもっているのか、どういう成功人生を歩んでいるのか。そんな思いから手に取ったこの『人生の勝算』。SHOWROOMの前田裕二社長は、石原さとみとの熱愛などが報じられ、ぱっと見ではいけ好かない若者wと感じていましたが、この本を読んで前田裕二さんへの考え方が一変し、ファンになっていまいました。

人生の勝算:著者「前田裕二」

前田裕二

1987年 – 東京都に生まれる

2010年 – 早稲田大学政治経済学部卒業。

2010年 – UBS証券会社入社。

2011年 – UBS Securities LLCに移り、ニューヨークで北米機関投資家に対して株式セールス/アドバイザリー業務に従事。

2013年 – 株式会社ディー・エヌ・エーに入社。

2013年 – ライブストリーミングサービスSHOWROOM(ショールーム)を立ち上げる。

2015年 – 当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。同月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。

引用:Wikipedia

そして2018年には、女優の石原さとみとの熱愛が報じられ更に有名人になりました。

1987年生まれ。30代前半。奇しくもヤマシタと同世代です。そんな人がこれだけの活躍をしている。どんな半生を送ってきたのか、純粋に興味が湧き本著をとりました。

ここで、『SHOWROOM(ショールーム)』について軽く触れておきましょう。こんなアラサーおじさんでも実は知っているSHOWROOM。

SHOWROOM(ショールーム)とは

『仮想ライブ空間』をキャッチコピーとするSHOWROOMは、アイドルやタレントがライブ配信して視聴者とコミュニケーションを楽しむWebサイトとして2013年11月25日にサービスを開始した。配信画面もライブステージをイメージしたレイアウトや演出が施されている。

サービス当初はDeNA本社スタジオからの公式放送や、芸能人による配信のみが行なわれており、一般ユーザーが配信することはできなかった。2014年9月13日からは、会員登録した全ての一般ユーザーが自由に配信可能となり、加えて、配信者の貢献度に応じてSHOWROOM全体の売上から金銭を分配する制度も導入された。

視聴者の姿は配信画面上にアバターで可視化されており、配信者に対するコメント(ガヤ)や『ギフティング(ギフトアイテムを投げる)』によって配信を賑やかせることができる。ギフトアイテムには無料のものと有料(アイテム課金)のものが存在する。

会員登録やログインをしなくても配信を視聴することは可能。コメントを書き込んだり、ギフトアイテムを投げたり、自ら配信するには会員登録(無料)およびログインが必要になる。なお2015年3月現在、月額課金などの有料会員システムはなく、配信する際にも料金は掛からない。

見逃し配信などは行われない。しかし、ファンなどによる任意で、YouTubeなどに動画をアップロードする事例があり、事実上の見逃し配信機能となっている。

アメリカのアプリ調査会社アップアニーの2017年9月13日発表資料によると、日本では2017年上半期動画配信アプリランキングで、SHOWROOMが収益1位である。

引用:Wikipedia

本著でも多くでてきますが、「頑張れば報われる」という価値観を、オンライン上で表現するプラットフォームがSHOWROOM(ショールーム)。トップアイドルでなくても、地下アイドルでも、駆け出しの素人でも、「情熱を投じた量に応じて結果の出る世界を創りたい」という前田さんの考えが存分に反映された世界観がそこにはあります。

ライブストリーミングで、カメラの向こう側で様々な形でのエンターテイメントが広がっており、それを閲覧するユーザーが、コメントやギフティングと呼ばれる双方向性を生み出し、そこに一つのコミュニティが生まれます。

これからは動画の時代だ、と言われている中ですが、更に先をゆくライブストリーミングという価値観が表現され、動画配信アプリとしては成功を収めています。

前田裕二「人生の勝算」はこんな人におすすめ!!

そんなSHOWROOMを作った前田裕二さんの初の著書。SHOWROOMの起業にまつわるエピソードが描かれますが、我々のようなビジネスマンが読んで、感銘を受けるフレーズが山ほど。

SHOWROOMが作る未来のエンターテイメントの形を描いているほんでもあるため、エンターテイメント業界を目指す方にはもちろんオススメです。

しかし、全く違う業界で活躍されているビジネスマンが読んでも、価値観もさることながら、これまで経験してきた様々な修羅場が描かれており、本人の努力を垣間見ることができます。こんな若い子が頑張っているんだから、と明日の活力をもらうことができる本になっており、日曜日のモチベーションアップには最適です。

また、就職活動にまつわるエピソードも色濃く描かれており、就活に悩んでいる学生が、どんな視点で企業を見るべきか、どういった行動を起こすべきか、といったことの示唆を得ることができます。

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「人生の勝算」目次

人生の勝算:目次
  • プロローグ 経営はストリートから始まった
  • 第1章 人は絆にお金を払う
  • 第2章 SHOWROOMが作る新しいエンターテインメントのかたち
  • 第3章 外資系銀行でも求められたのは「思いやり」
  • 第4章 ニューヨーク奮闘記
  • 第5章 SHOWROOM起業
  • 第6章 SHOWROOMの未来
  • エピローグ コンパスは持っているかー

    前田裕二さんの生い立ちから、起業するに至るまでの過程。それを自らの心の動きとともにわかりやすく刺さる言葉で書かれています。分量もそれほど多いわけではなく、さっくりと読むことができます。

    前田裕二「人生の勝算」の印象深いフレーズ内容

    この記事では、あくまでもヤマシタがビジネスマンとしての立場から感銘を受けたフレーズを紹介します。

    小学生から身につけていた「仮説思考」

    そもそも、自分がお客さん側の立場だったらどうか。僕の演奏に、足を止めて、耳を傾けるのか。

    そこで僕は、戦略を練り直すことにしました。具体的には、まず、歌う曲を、オリジナル曲からカバー曲に切り替えました。

    この裏側で立てていた仮説は、「未知より既知」です。

    8歳で両親を失うという壮絶な環境に置かれていた前田さんは、当然お金にも不自由な状況を強いられます。その不遇な運命を変えるために、お金を稼ぐ手段として、小学生でやっていたのが、ギターで路上の弾き語りをすること。

    そこでは、すでに経営者の才覚を表し、ビジネスでも求められる「仮説思考」を発揮しています。

    どうすれば足を止めて自分の歌を聞いてくれるだろうか、という考えに始まって、「自分がお客さん側の立場だったらどうか」という観点まですでに持っています。これを読むだけで、前田さんの才覚が伺えますが、ここで得られることは、年齢や場面は関係なく、何かに取り組んで得られた結果から、省み考えを巡らせること。

    こうだったらどうなるだろう、こういう見方をしたらかわるだろうか、といった仮説を持ちながら仕事に臨み、そこから得られた結果から課題を設定し、更に仮説を巡らしていく。この仮説思考のスパイラルをなんども重ねていくことで、より洗練された仕事が出来上がり、スキルも上がり結果につながっていくのだと思います。

    そして、成功した前田さんは「ちゃんと作戦を立てれば、自分の思い通りの結果に導けるんだ」という感想を持ちます。ここで得られた経験から、「人は絆に対してお金を払う」ということに気づき、SHOWROOMにつながる新たな価値観を得ます。小学生という若さでこの経験ができたのは、経営者としてもとても大きな経験値を得られたのではないでしょうか。

    人に好かれるためには、人を好きになること

    人を好きになることは、コントローラブル。自分次第で、どうにでもなります。でも人に好かれるのは、自分の意思ではどうにもなりません。コントローラブルなことに手間をかけるのは、再現性の観点でも、ビジネスにおいて当然でしょう。

    UBS証券に入社し、「宇田川さん」という最強の上司に恵まれた前田さん。圧倒的パフォーマンスを発揮し、どうしたらそんな宇田川さんのようになれるか、という問いに対して、「前田くん、仕事で大事なのは人に好かれることだ」と教えられます。そして、前田さんは、人に好かれる以前に、宇田川さんは「人を好きになる天才」だと見抜きます。

    結果的に人に好かれることを目的とすることはあっても、それを直接的に目指していても、相手から好かれるかはコントロールできません。そのため、前田さんは、しっかりと宇田川さんを観察し、何が秀でているかを分析し、人に好かれるためにしている、人を好きになる、というポイントを見つけます。

    目的を決め、それを因数分解することで、自らがアクションできるレベルにまで落とし込む。不確実性が大多数を占めるビジネスの世界において、自らの意思で変えられるところに全力を注ぐ、という考え方は、どんな業界に生きるビジネスマンにとっても大変参考になる示唆だと思います。

    また、人を好きになることで、仲間が増える。人間一人でできることなんてたかが知れているが、仲間を増やせばもっと大きな影響を社会に与えることができることを宇田川さんに教えられます。

    仲間を増やせば会社全体、そして世の中、地球だって動かせるかもしれないんだよ

    自分一人で働くなんてことはそれほど多くなく、同僚やステークホルダーを含めて、あらゆる人間がつながりあってビジネスは成り立っています。こうした際にも円滑なコミュニケーションを図ることができるためには、「相手のことを好きになる」これこそが秘訣であることを教えてくれています。

    営業で勝つためにはニーズの見極めがすべて

    前田さんは、UBS証券の新人時代、まさしくモーレツ社員、早朝から深夜まで働き、睡眠時間は2-3時間という状況だったそう。そんな状態だったので、誰よりも鮮度の高いフロー情報を持ち合わせたフットワークの軽さが売りだったそうです。

    しかし、その情報をただ伝えるのでは意味がなく、まず何より徹底的に相手のニーズを察知することで、その武器が生きる、という考え方を持っています。

    これは、営業に携わる人間であれば、ごく当たり前に行なっていることだと思いますが、意外と忘れがちになってしまうもの。

    そして、特に、転職先でなかなか芽が出ない人ほど、この視点が抜けがちだと思います。

    かつての会社ではニーズを持っている客先に訪問していた可能性、商材が明らかに優位性を持っていた可能性、様々な可能性があり、ニーズの察知を怠ることがよくあります。

    ヤマシタも営業畑にいる人種ですので、この考え方を、若手トップ経営者である前田さんも同様に考えているということは、真理に近いものがあるのだ改めて感じ、戒めたいと思います。

    ハードスキルより重要な人当たりのセンス

    ビジネスの世界では、突きつめると、ハード面の能力だけで自分を差別化することはできません。

    ビジネスの世界では、トップクラスに行けばいくほど、東大・京大を始めとする高学歴集団や、名門のビジネススクールを出たエリートがゴロゴロいます。そんな中で戦う我々凡人のビジネスマンが、知識やノウハウを提供する上で必要な頭脳で敵うかと言われると、正直リアリティに欠ける部分があると思います。

    こうした人たちと競争する世界で頭一つ抜きん出るためには、やはり「この人がいい」と思われる何か、を持ち合わせる必要があります。

    ちょっと話してて面白いとか、同じ商品だったらこいつから買ってやろうとか、そういう琴線に触れる何か、というものを持ち合わせている人こそが上に登っていくのだと思います。

    そして、前田さんは本著の中で、ここでも「好きな人」という感情的な論点を持ち出します。先にもありましたが、人を好きになることはコントローラブルです。そして、人は好きになられた人は往往にして好きになります。つまり、人に好かれることはこうしたエリートの世界での競争率を高めることにつながり、その根底にあるのは、自分が相手のことを好きになることが重要だということです。

    センス、というと先天的なものが大きいように思われますが前田さんはこのスキルは後天性のものであると断言しており、ビジネスマンの多くが能力面での差別化を図る一方忘れがちな、人当たりという側面を重視することで、競争相手を一歩出し抜くことができるのです。

    世の中の課題は、大体モチベーションで解決できる

    自分の進む道は、現時点では少なくともこれで間違いないと言える、信じ切れる、というところまで見極め作業を徹底すれば、モチベーションは身体から湧いてきます。

    ビジネスにおけるモチベーションという領域は、モチベーションマネジメントという言葉があるぐらい重要な要素の一つであると言われています。ドラッカーが定義するマネジメントの役割においても、動機付けを行うこと、としてモチベーションの重要性は語られています。

    前田さんはこのモチベーションという概念を、しっかりと分解し、言語化するところまで昇華させています。

    頑張る、という言葉を分解し、「見極めて、やり切る」と定義しており、どこに結果が出るポイントが埋まっているかをしっかりと「見極めること」の重要性を語っています。そして多くの人は、この見極めが甘い。だからやり切ることができず、何事にもモチベーションが中途半端になってしまうと書かれています。

    個別の仕事や業務に対するモチベーションもさることながら、生きる上での成し遂げたいこと、それを仕事でどう表現するか、と行った観点でもこの「見極め」は非常に強い意味を持ちます。やり切る、ということが重要であることは多くのビジネスマンは心得ていますが、その前の見極め、これにどれだけ時間と労力を割けられ流か、この差が、一歩抜きん出るための重要な要素であると語られています。

    「人生の勝算」まとめ:人生のコンパスを持っているか

    SHOWROOM起業の様々なエピソードを通じて、前田裕二という人間に触れ、いかに努力の天才であったかということと、自らの信念に愚直に向き合い、突き進んでいる人なのかと感銘を受けました。そして、自らの原体験から「人生の勝算」を持っていると言い切る強い心。この前提には「人生のコンパス」があるといいます。

    人生のコンパスとは、人生の価値観、向かうべきベクトルを明確に持つこと。明確な根拠などなくてよいといい、自分がそれを信じられているかどうかが重要であるといっています。

    ビジネスシーンにおいても、出世したい、お金持ちになりたい、モテたいなど様々な欲求に基づいて日々を生きていると思いますが、その根源に「人生のコンパス」を持てているか。この差が、人生における幸福度を左右するともいっています。

    本著では前田さんのエピソードから、前田さんの人生のコンパスを垣間見ることができましたが、皆さんがビジネスシーンで活躍する上で持つ人生のコンパスとは何か。それを今一度考え直す機会をもらえる、気持ちが奮い立たされる素晴らしい一冊であったと思います。

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