
自分を操る超集中力
疲れたままでも最速で仕事や勉強を終わらせる
そんなことができればいいなあ、と多くのビジネスマンは感じることでしょう。
そんな「技術」を教えてくれるのが本著「自分を操る超集中力」。テレビでも一躍有名になったメンタリストDaiGo。そこで披露された「メンタリズム」と呼ばれる、魔法のような技術。それを駆使した具体的な、集中するためのテクニックが数々紹介され、実践できるレベルで書き起こされています。
TV出演、企業研修、
経営者への戦略的なアドバイス、
ニコニコ動画を週4回放送、
毎日20冊の読書、
ほぼ毎日のフィットネスジム通い、
まとまった休暇での海外旅行。
これらを、ムリなくこなせる私のメソッドをご紹介します。
ご本人も非常に多忙な中で上記のような行動を日々取れるための超集中力を学べる一冊に仕上がっています。
「自分を操る超集中力」著者:メンタリストDaiGo
DaiGo(ダイゴ、1986年11月22日 - )は、日本のマジシャン、パフォーマー、作家。静岡県出身。
高輪高等学校、一浪後、慶應義塾大学理工学部物理情報工学科に入学し卒業、慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程中退。ジェネシスヘルスケア株式会社顧問。新潟リハビリテーション大学特任教授。東京大学謎解き制作集団「AnotherVision」の元代表・松丸亮吾は実弟。
身長173cm。血液型はB型。愛猫家であり、猫を2匹飼っている。ニコニコ動画の放送時は近くにいることが多く、さん付けで呼ばれている。
出典:Wikipedia
自分を操る超集中力:目次
- まえがき
- もはや集中力は、最短・最速で身につくスキル
- 集中力で、1年が13カ月になる
- どんなに疲れていても、集中力を発揮できる人の秘密とは?
- 第1章 集中力を自在に操る3つのルール
- 集中力の高い人に共通する行動原則とは
- ルール1 集中力の高い人は、鍛え方を知っている
- ルール2 集中力の高い人は、短時間の集中をくり返している
- ルール3 集中力の高い人は、「疲れ」を脳でコントロールしている
- 第2章 高い集中力を生み出す7つのエンジン
- トップスピードで「すぐ没頭できる」自分に変わる
- エンジン1 場所
- エンジン2 姿勢
- エンジン3 食事
- エンジン4 感情
- エンジン5 習慣
- エンジン6 運動
- エンジン7 瞑想
- 第3章 疲れをリセットする3つの回復法
- 疲れを感じている方は、ここから読み進めてください
- キュア1 睡眠
- キュア2 感覚から癒やす
- キュア3 不安を書き出す
- 第4章 集中力を自動でつくり出す時間術
- いつもの仕事の時間を変えるだけで、パフォーマンスは上がっていく
- 時間術1 超早起き
- 時間術2 ポモドーロ・テクニック
- 時間術3 ウルトラディアンリズム
- 時間術4 アイビー・リー・メソッド
- 時間術5 スケジュールに余白をつくる
集中力の源「ウィルパワー」
集中力をつけるために知っておかなければならないことが、1つあります。それは「集中力の源」についてです。
集中力が湧き出す泉は、あなたの額から2~3センチ奥、前頭葉にあります。人間と他の動物の脳を比べたとき大きく違うのは、前頭葉の大きさです。前頭葉は、「ヒトをヒトたらしめ、思考や創造性を担う脳の最高中枢である」と考えられています。
私たちは進化の過程で前頭葉を大きくし、他の動物にはない力を獲得しました。それが思考や感情をコントロールする力です。
この力は「ウィルパワー」と呼ばれています。
ウィルパワーは前頭葉の体力のようなもの。
イメージをつかむため、ロールプレイングゲームのキャラクターの体力や魔力を思い浮かべてください。敵の攻撃を受けると体力が減り、魔法を使うと魔力が減っていくように、ウィルパワーにも一定の量があり、集中力を使う度に少しずつ消耗していきます。
ちなみに、薬草や魔法を使えば体力が回復し、睡眠によって魔力が戻るように、ウィルパワーも良い睡眠を取る、エネルギー源となる食事を心がけるなどの行動によって補給することができます(詳しくは第2章で紹介します)。
そもそも集中力とは、ウィルパワーが源泉にあるといいます。日本語に訳すと「意志力」。このウィルパワーには2つの特長があり、
- ウィルパワーの総量には限りがあり、集中力を使うことによって消耗していく
- ウィルパワーの出どころは1つしかない
ここで重要なのは、ウィルパワーの出どころは1つしかないということ。これは、集中力の源泉は、仕事とダイエット、家族とのコミュニケーションなどそれぞれ別の源泉が存在すると我々は考えがちですが、それは誤りだということです。それぞれの行動におけるウィルパワーの消費は一つの源泉から行われます。
つまり、仕事が行き詰ってダイエットが上手くいかない、といったことは、脳のメカニズム的には自然な事なのです。
集中力を鍛えるためには2つのアプローチが有効
1つはトレーニングによってウィルパワーの総量を増やす方法。もう1つは、ウィルパワーの消費量を日々の行動や習慣を変えることによって節約していく方法です。
ウィルパワーの出所は1つしかなく、また総量も限りがあるということは、集中力を高めるためには、
- ウィルパワーを増やすこと
- ウィルパワーを節約すること
この2つしかアプローチはありません。ウィルパワーにも、筋トレのようにトレーニングで総量を増やすことができ、また仕様にも節約するための効率的な行動のセオリーが存在します。
集中力を高めるために今からできること
まずは、「ウィルパワーを増やすこと」としてすぐに始められることは普段の「姿勢」に気をつけること。普段、私たちは無意識で猫背になったり、肘をついたりしています。これらの、無意識の行動を意識的に「やらないようにすること」は強い集中力を必要とし、結果的にウィルパワーが鍛えられます。
また、立って時は座っているときに比べ、認知能力や集中力判断力も大きく上昇することが明らかになっており、時には立って仕事をすることが有効なこともあります。まずは15分に一度、その場で立ち上がることで、集中力を高めることが可能です。
次に「ウィルパワーを節約すること」としては、「判断や決断を減らすこと」が必要となります。そのためにはウィルパワーをなるべく使わずに判断や決断ができる「仕組みづくり」、つまり「習慣化」が一番なのです。
現代人は1日に平均70回ほど判断を行っているといいます。
脳は、行動することによって疲れるのではなく、小さな意思決定の連続によって疲弊していく
日々の小さな「意思決定」を繰り返すたびにウィルパワーは消耗していきます。これを節約するために、日々の行動を習慣化させ、「どうしようかな、やろうかな、今はやめておこうかな」といった悩みを極力排除することで、ウィルパワーを節約することができるのです。
集中力を継続させるためのメソッド
集中力と、食事・運動・睡眠の生活リズムは密接に絡み合っています。健康的な生活リズムを送ることで集中力を高め、ウィルパワーを節約することが可能です。
特に睡眠は、脳を回復させ、学んだことを記憶に定着させるために必要不可欠。朝の2時間はゴールデンタイムといわれ、最もクリエイティブな力を発揮します。この2時間の間に、自分の将来のための勉強やトレーニングの時間に使うことで、大きな自己投資につながります。
「自分を操る超集中力」まとめ
多忙な日々を送るビジネスマンにとって、時間活用術というものはのどから手が出うるほ興味深い内容のはず。そのために必要なメソッドが数多く登場し、今からでも取り入れることができる簡単なものばかりが紹介されています。
集中力とは何なのか、といったところから、具体的な行動を変化させるための環境づくりに至るまで、自分を操るための集中力を高める実践的一冊に仕上がっており、ビジネスマン必読の一冊として、非常にオススメできる一冊でした。