「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のジョーダン・ベルフォートはリアルもすごい
映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」という映画をご存知でしょうか。レオナルド・ディカプリオが主演のこの映画は、全世界で大ヒットをしました。レオナルド・ディカプリオが演じたのは「ジョーダン・ベルフォート」なる人物。ジョーダン・ベルフォートは実在する人物であり、元株式ブローカー。現在ではモチベーショナルスピーカーとして、各地で講演を行っています。
そして、この映画をご覧になった方はわかると思いますが、とにかくヤバい半生を送っている人物です。おそらく、ご覧になった皆が名シーンだと繰り返すであろうシーンがこの映画にはあります。
何名かの若者にジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)が言い放つこのセリフ。そこにいるほとんどの人物が、ペンの有用性をアピールするがペンは売れない。最後の一人が、ジョーダン・ベルフォートが契約書にサインする状況を創り出し、彼はすかさずペンを取り出す。
ここにセールスの本質が隠れています。ジョーダン・ベルフォートが提唱する、ストレートライン・システムの真骨頂がここにはあります。
この映画はハチャメチャなジョーダン・ベルフォートの栄枯盛衰が描かれていますが、その本質には、セールスのプロフェッショナルが、いかにしてウォール街でのし上がっていくかが描かれています。ビジネスマンにとってはもってこいのモチベートされる映画に仕上がっています。
そのジョーダン・ベルフォートが書かれた本「ウォール街の狼が明かす ヤバすぎる成功法則」の中には、実際のビジネスの現場でそのまま使えるような営業テクニックがふんだんに紹介されており、ストレートライン・システムとしてノウハウ化されています。
この記事では、本著の書評と、そこにあるエッセンスを紹介することで、本著を手に取る人が増えたらいいなと思い、魅力をいくつかご紹介します。
悩める営業マンにとってオススメの金言集
このストレートライン・システムはどんな業界でも、セールスを生業とする人であれば必ず使えるノウハウに仕上がっています。26歳にして年収49億円を叩き出すジョーダン・ベルフォートは本書の中で、トナリティー(声の調子)の使い分けの重要性を語っています。
我々営業マンは、日々の営業活動の中で何気なく行っているこの声色の調整ですが、それを科学し、明文化している本はなかなかありません。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の印象が強いため、色物っぽく見えてしまいますが、そのノウハウはセールスのプロフェッショナルが作り出した本当に「使える」ノウハウに仕上がっています。日々の営業活動で悩める人にとってもオススメの本です。
著者:ジョーダンベルフォート
ジョーダン・ロス・ベルフォート(Jordan Ross Belfort 1962年7月9日 - )は、アメリカ合衆国のモティベーショナル・スピーカー、元株式ブローカーである。相場操縦やペニー株のボイラールームの運営といった詐欺行為のために22ヶ月間投獄された。映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のモデル。
引用:Wikipedia
映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」をご覧になった人は良くご存じの、ぶっ飛んだ株のブローカーです。
LFロスチャイルドが倒産した後に、ペニー株を売る会社に就職し、ディカプリオ扮するジョーダン・ベルフォートが電話で顧客に株を売り込むシーンが有名ですが、あのセールストークを実際に作り上げた人物。
まさにセールスのプロフェッショナルを絵にかいたような人物です。
この本の仲では、そのハチャメチャな生活ぶりではなく、このセールススキルの詳細が描かれています。そして、そのセールススキルをふんだんに活用することで得られる生活は、映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で存分に描かれているのは、先の通りです。
「戦略のないモチベーションにはまったく価値がない。」
本を通じて強く感銘を受けたこのセリフ。
たとえば、私があなたにモチベーションを提供し、この先の人生がどんなに最高なのかと説いたとする。この時、もし私が目標を達成するための具体的なツールを教えなかったとしたら、あなたは、数ヵ月間は気分がいいかもしれないが、いずれは効果がないことに気がつくことになる。あなたの本質は何も変わらないからだ。
成功への正しい戦略を練ることこそが、お金持ちになるために必要な事であると書かれています。
よしやるぞ!と意気込むことは大切ですが、それだけでは何も変わりません。そこから具体的に足りないものを描き、明確な戦略のもとに「行動する」事こそが重要であることは、もはや使い古された金言の一つです。
ストレートライン・システムの秘密
間違ってはいけないのが、セールスのプロは、「誰にでも何でも売れるわけではない」こと。ジョーダン・ベルフォートも言っていますが、「浮動票をイエスにするステップ」が重要であると。
絶対にクロージングできない人に対して、必要以上の工数をかけ無理やり売り込むことは困難であり、どうしようか迷っている人に対して、適切な形でイエスを取りに行く事が重要であると語られています。
ストレートラインシステムとは、話をすべきただしい相手を選んでいるかどうかをよく見極め、どっちつかずの態度をとっている人々に「イエス」と言わせるためのテクニックである。
営業の現場においても、「ターゲットリストの選定」の重要性は語られていますが、そこをないがしろにしているビジネスマンは数多くいます。スタートラインで躓いていては、どんなに営業スキルが長けていたとしても受注率の向上は見込めません。
見込み客が「イエス」と言わない5つの理由
- あなたの商品について納得していない
- あなた自身を信用していない
- あなたの会社を信用していない
- 行動の境界線が高く、なかなか決断しない
- 痛みを感じていない、焦っていない
ジョーダン・ベルフォートは、
これらの理由以外に、あなたの客が購入をためらう理由は「ない」と断言できる。
とまで言っています。
つまり、この5つの不承知をクリアしていくことで、必ずイエスを取ることができるのです。
そして、重要なことは、
相手が「ノー」と言っているのか、それとも単なる「不承知」の状態にいるのかを見極める必要がある
ということ。はっきりと「ノー」と口に出す人は営業現場でも非常に少ないですが、もしそういう人に巡り合った場合には、その見込み客が成約になることは非常に少ない。むしろ、その見込み客をあきらめて次に行けばよいのです。
こうしたノウハウが詳細まで書き記されている本著。営業を生業としている多くのビジネスマンにとっては、教科書として読み返してもいいぐらいの良著だと感じます。
まとめ:ジョーダン・ベルフォートはビジネスマンのカリスマだった
ストレートライン・システムという営業手法を読み解いていくと、意外と自分の営業の現場でも使っているものも多くありました。実際に本著の読者の中にも、現場で実践しているテクニックが数多く出現すると思います。
しかし、それらを体系的にまとめ、そのノウハウによって多くの「セールスマンを生み出してきた」ジョーダン・ベルフォートは、やはりビジネスマンにとってはカリスマ的な実力のある人物であることが本著を通じてよくわかります。
ウォール街の狼がすすめる「必勝フレーズ」などと銘打った、具体的なトークスクリプトも紹介されており、まさに教科書。おもわず唸るような、分かり易さと実践しやすさがそこにはあります。
そして、本人も重要視している「トナリティー」。信頼を築き上げることの重要性と、そのために必要なスキルとして、トナリティーを上げていますが、これは電話での営業でも、飛び込み営業でもどんな現場でも通用するスキルです。営業ノウハウの本は数多くありますが、ここまでトナリティーに言及している本も珍しいのではないでしょうか。
お金持ちになるにはどうすればよいか。
その答えを教えてくれる、具体的メソッドがふんだんに書かれたビジネスマンの教科書。それが「ウォール街の狼が明かす ヤバすぎる成功法則」です。ジョーダン・ベルフォートの思考を学べる一冊、営業に携わる人であれば全員必読の一冊に仕上がっています。