【書評】『論破力(ひろゆき[西村博之])』の感想・レビューまとめ
スポンサーリンク

論破力とは何か

「論破力」とは、説得力のある話し方のこと。
論理的な話し方の基本や、便利なキラーフレーズなど、
ビジネスから日常のイライラにまで役立つスキルが満載!

自分史上最強モード"でストレスフリーな毎日を

日々の人間関係の中でモヤモヤしてしまっている人、上司の無能さにほとほと疲れてしまっている人など、「こいつを論破出来たらなあ」と思っている人は多くいると思います。
本著は、まさしくタイトルのとおり「論破力」を付けるために必要なテクニック、その本質に迫る一冊です。

論破力 目次

  • 【第1章】 議論とはゲームである
  • 【第2章】 観客の心を揺さぶる論破テクニック
  • 【第3章】 手ごわい相手に「YES」と言わせる説得術
  • 【第4章】 厄介な人を転がす技術
  • 【第5章】「ああ論破したい!!」こんなときどうする?! ひろゆきのお悩み相談室
  • 【第6章】 議論に強くなる頭の鍛え方

論破することが目的ではない

実生活でも論破力は諸刃の剣ということをまず知っておいてほしいと思います。夫婦ゲンカで相手を論破しても、いいことなんてまったくないでしょう。

たとえば営業マンだったら、相手にモノを買ってもらうことが目的ですよね。大事なのは「いや、いらないよ」と言われないようにすること。つまり、論破しようなんて考えるよりも、酒でも飲みに行ってお客さんと仲よくなるほうが、効率がいいわけです。

そのときは買ってもらえなかったとしても、別の商品が出たときに「これは、どうですか?」と、仲がよかったらまた話ができますね。その場で相手を言い負かしても、「もうおまえからは絶対買わねえ」となったら、まったく意味がないでしょう。
会社の中でも上司を論破して飛ばされてしまう人とか、けっこういると思います。その意味では、論破力は「取り扱い注意」でもあるということです。

人生うまくいくことが目的であって、論破力はあくまでもその手段なのですよ。
その場で相手をやり込めたところで、じつはなんの意味もない。人を説得するときは論破したその先、つまり人生うまくいく可能性まで想像しましょうね。

人生で成功することが目的であり、論破することは手段の一つでしかない。成功のためには、論破なんてしない方がマシなこともあるのです。

更に、一対一で議論をすることの危険性を語っています。ひろゆき氏は様々なメディアに出て議論を交わしているシーンが多くみられますが、そこには必ずオーディエンスである聴衆がいます。テレビであれば我々視聴者がいます。その視聴者がその議論を見て、「評価」をするのです。査収的には、その評価者である視聴者によって、その議論の勝者が決まります。そこでは、「どうみられているか」という点飲みに集中した議論を交わすことをおススメしています。

スポンサーリンク

論破力:事実に勝るものはない

ひろゆき氏は本著の中でも繰り返しいっていますが、相手と議論をする際に事実を持って話をすることの重要性を強調しています。

『もっともらしい事実』よりも『事実』のほうが断然強い。

それっぽいことを言っているが、事実では違うこと、というものは非常にもろく、その事実を知っている相手からすればカモであるということが書かれています。事実、知識はその道の専門家にはかないません。その土俵でコミュニケーションを取るうえでは、教えを乞うことが大切です。門外漢がその業界の専門家と議論できるはずがありません。
何よりも事実ベースで議論に臨むことを心がけましょう。

論破力:まとめ

本著では、論破王であるひろゆき氏のコミュニケーション術の一端を垣間見ることができます。ともすれば屁理屈のように見える内容ではありますが、日々の人間関係において、相手に丸め込められていたり、苦しい思いをしているという人にとっては、その一端でも学び習得することができれば、人ともう少しまともに対峙することができることでしょう。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事