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「より良い人生」を歩むための「思考の道具箱」

あなたにとって「より良い人生」とはどういうものでしょうか?

億万長者になる、出世する、裕福な家庭を築く、イノベーションを起こして世界を変革する、などなど様々な意見が出てくると思います。

本著「Think clearly」は、「思考の道具箱」と銘打った、52の思考法を指南する一冊です。心理学・哲学・投資家の思考といった背景を踏まえた見識が登場し、我々の人生を豊かに歩むためのメソッドが満載です。

より良い人生を送るためには、物質的にも精神的にも満たされている必要があると我々は考えています。

しかし本著では、より良い人生を歩むために必要な「思考法」にフォーカスを当てています。

世の中のあらゆる出来事は「自分の外側」の出来事であり、自分の内面を認識することと、その捉え方によって、私たちの幸福度は大きく変化します。

そして、その自分の外側の出来事は、誰にも予測やコントロールができません。未来のことは誰にもわからないのです。

未来の問題に対処するためには、その問題に対処するだけの武器が必要になります。

本著はその武器を「思考の道具箱」として紹介します。

52の「思考の道具箱」から5つを紹介

52の思考法が紹介されていますが、これらの思考法をもってして、「人生が必ずうまくいく」というものとしては紹介されていません。あくまでも「人生はきっと上向いていく」というのみに止まります。

そして、ヤマシタが個人的に内容を見ても、賛同しづらい部分は確かにあり、全てにおいて膝を打つような発見があったわけではありません。

しかし、人生を上向きにする、という観点での学びは多くありました。

ここではその中から個人的に学びを得た5つの思考法について紹介します。

考えるより、行動しよう

 

頭の中で検討を重ねることに、意味がないわけではない。短期間でも集中して考えれば。とてつもなく大きな気づきがある。しかし、時間とともに新たに得られる認識はどんどん小さくなり、すぐに思考は「飽和点」に達してしまう。

頭を使って思いを巡らすことは、何かの行動を起こす際に重要なことです。しかし、検討を重ねていても、いいアイデアが浮かぶことを待っているのは賢いとは言えません。

何を描きたいのかは、描き始めてみないとわからないとピカソはいいました。いい文章を書きたいときは、まず書き始めてみること、考えをめぐらしすぎることで行動しない、という状況に陥らないことが必要です。

なんでも柔軟に修正しよう

 

ちょっと想像してみてほしい。あなたはいま、フランクフルト初ニューヨーク行きの飛行機に乗っているところだ。「飛行中、期待が予定されたルート上を飛んでいる」のは、飛行時間全体のどのくらいの割合だと思うだろうか?

この正解はなんと0%。

ここからわかることは、予定はあくまでも予定であり、ゴールに向かうまでには、「修正」が必要であるということ。

綿密な計画を立てて、スタートをしたとしても、実際に重要になってくるのは「修正技術」。ビジネス現場においても、目標達成までの計画をどれだけ綿密に構築したとしても、様々な想定外な出来事に見舞われます。そこで適切な形で修正ができる人は、目標に近づく成果を残していることでしょう。

私たちは「計画が間違っていた」ということを認めることが難しく、計画通りに何事もうまくいくものだ、という錯覚に陥っています。

ドワイト・アイゼンハワーの名言である、「計画そのものに価値はない。計画しつづけることに意味があるのだ。」という言葉は、戦略を作る人のみならず、ビジネスの現場で目標達成に向け邁進している全てのビジネスマンが心に留めておくべき言葉です。

解決よりも、予防をしよう

 

人生の困難は「解決する」より「避ける」ほうが早い

問題が起こってから対処すること、その技術に長けているがもてはやされる傾向があります。崩壊寸前のチームをV字回復させたマネージャーは相当に評価されることでしょう。しかし、何事も起こらず、うまくチームをマネジメントしているマネージャーと、危機的状況を回復させたマネージャーとでは、そもそもどちらが優秀なマネージャーなのでしょうか。危機的状況に陥ることなく、健全な経営が行えていることにフォーカスを当てれば、これほど優秀なビジネスマンはいないことでしょう。

問題が起こってからではなく、未然にその問題を防ぐこと、リスクをヘッジしながらビジネスを行うという思考と行動を起こし続けていれば、取り立てて危機に陥ることも少ないのです。

世界で起きている出来事に責任を感じるのはやめよう

 

「世界で起きている出来事はあなたの責任ではない」

世界中で起きる凄惨な出来事に対して、我々の仕事を止まらせる理由にする必要はない、といいます。

各地で起きる惨事の全てに心を痛め、罪悪感を感じることで、目の前の現実、自分の仕事に対して何か影響を及ぼすことはありません。きちんと生産性のある仕事をしていることの方がよっぽど社会の役に立ち、自らの価値を高めることにつながるからです。

内なる成功を目指そう

どんなビジネスマンも「成功」というものに関心があると思います。ここでいう「成功」とは、一般的には、物質的な成功、金銭的な豊かさをイメージします。

「成功の基準」とはその時代によって大きく変化します。現代社会においては、経済成長に異を唱える人はいないため、金銭的な豊かさを求めることそのものは、資本主義社会の中では肯定されています。

しかし、物質的な成功は、個人の実力のみだけではなく「偶然」に大きく左右される領域です。たとえ社長になりたいと強く願っていたとしても、多くの運に左右されてなりうる立場である社長になれる確率は高くありません。

一方で、「内なる成功」は社会的な評価以前に、自分を自分で評価することができ、心の充足を与えてくれます。裕福であるかどうかもさることながら、自分の心の平和に耳を傾け、「今幸せだな」と感じられるかどうか、そうした生き方を遅れているかどうか、という内面的な幸せに意識を傾けていくことで、より良い人生を歩むシンプルな思考法が身に付けられます。

Think clearly:まとめ リピートする価値ある良書

よくある自己啓発本にも似た切り口で書かれた内容なのですが、様々な論文や礫を紐解いた内容から、実践的な内容であると感じました。最新の学術研究から導いた内容になっているため、精神論に止まることなく、実際の社会を変化させるために必要な思考法をレクチャーしてくれているので、明日から自分の人生を変化させることができる本です。

各章ごとに綺麗にまとめられてはいますが、とてもボリューミーな内容になっているため、複数回読み直すことをお勧めします。人気になることがうかがえる良書でした。

 

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