【書評】『モスバーガー流 結果を出すリーダーの習慣(櫻田 厚)』の感想
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仕事で最も大切なものは「人柄」である

ファーストフード業界でも一線を画すクオリティを提供してくれているモスバーガー。その創業者の甥であり、モスフードサービスの会長兼社長の著書である本書では、リーダーに求められる素質にまつわる話が描かれています。ここで強調すべきポイントとしては、

仕事で最も大切なものは「人柄」である

ということ。仕事の能力やスキルといった実務に役立つであろう要素も当然必要ではあるものの、その前提としての「人柄」が最も大切であると、櫻田厚氏は言う。本記事では、リーダーとしてチームを率いるマネージャーや仕事をしていくうえで大切なことを学ぶべき若手ビジネスマンに向けて、結果を出すために必要な心構えについて書き記したいと思います。

「モスバーガー流 結果を出すリーダーの習慣」著者:櫻田厚氏

株式会社モスフードサービス 代表取締役会長兼社長。

1951(昭和26)年、東京都大田区生まれ。

1970年、東京都立羽田高校卒業。

卒業後は、20種類以上のアルバイトを経験し卒業後は、広告代理店に入社。

1972年に叔父であり創業者の櫻田慧に誘われ、モスバーガー創業に携わる。

1977年にモスフードサービスに入社。

直営店勤務、店舗開発、営業、海外事業部長を経験。

1998年に代表取締役社長就任。

2014年日本フードサービス協会(FJ)会長就任。

2014年4月より会長職を兼任。

叔父が創業者であるモスバーガーにおいて、創業時から叔父のもとで、ビジネスマンとして重要な事やリーダーとして必要な資質について学んだ櫻田厚氏の経営哲学には、リーダーのみならず多くのビジネスマンが参考にすべきエッセンスをくみ取ることができます。

リーダーに必要な「人柄」とは

同時にリーダーは周りから慕われ、力を貸してもらえる存在であり、上司に対しても部下に知しても、何かを提案したら真剣に聞いてもらえる人間関係を築く必要があります。

つまり、仕事をうまくこなすうえでは「人柄」が最重要であるということです。

リーダーは、人を引っ張り仕事を推し進めていく存在ですが、1人でできることには限界があります。リーダーは多くの人の力を”借りる”ことで、より大きな仕事をこなしていくことができる、それによる成果がリーダーには求められています。そのためには当然、周りから慕われる存在でなければいけません。

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良いチームの作り方

本著の中では、数多くのチーム作りのためのノウハウが描かれています。

    1. 相手は変えられないが、自分は変われる
    2. 人材育成とは忍耐である
    3. 一体感を作るには「理念」が必要

どんなリーダーでも参考になる多くのメソッドは、明日から自らに言い聞かせて働けるような内容になっており、部下を愛し率先してリーダーシップを発揮しながら成果を出すために必要な行動を指し示してくれています。

昭和のリーダーらしい「社員を愛する」リーダーシップが学べる一冊

令和時代のリーダーシップは、昭和時代のリーダーシップと全く同じではないかもしれませんが、様々な会社やビジネスシーンの中においては、こうしたリーダーシップが生きる場面というものも存在するはずです。

対面でのコミュニケーションが希薄化し、より効率化が求められる今の時代の中においては、なかなか部下との関係性を築く事が難しいこともあるかもしれません。そしてその必要性も薄くなっている会社も多くあるとは思います。

しかし、社員を愛することで成長してきた会社が今の日本において存在する事実からは、多くのことを学ぶことができるはずです。令和時代のビジネスマンのリーダーシップに悩んでいる多くの方に対しても、リーダーシップのエッセンスは数多くちりばめられている一冊、ぜひ多くの方に手に取って頂きたいオススメ本です。

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