『GACKTの勝ち方(GACKT) 』の感想 なぜガクトはそんなに金持ちなのか【書評】
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なぜGACKTはそんなにお金があるのか?

正月番組の『芸能人格付けチェック』などのテレビ番組でお茶の間でも目のすることのあるGACKT(ガクト)。
その知識量などに脱帽するとともに、お金の使い方の派手さが注目され、誰しもがGACKTってなんでそんなにお金持ちなの?」と思っています。
本著では、GACKTの半生を振り返り、人生全てをマネタイズする」としているGACKTの人生における勝ち方が語られます。
 GACKTのファンのみならず、多くのビジネスマンに手に取ってもらい、マインドセットを改める第一歩に繋げていただくためにはオススメの一冊です。

GACKTの勝ち方:要約

  • 第1章 人生をマネタイズ
  • 第2章 GACKTの勝ち方
  • 第3章 メンタルリセット
  • 【特別収録】GACKT×濱田博昭社長(RYOAKI GROUP)
GACKTの勝ち方は大きく三部に分かれています。

「人生をマネタイズ」

これまでの過去の経験などから、出逢いや音楽、実業家として様々な海外ビジネスなど、あらゆる領域をマネタイズしてきたGACKTのビジネスにまつわる話が語られます。GACKTが音楽活動以外にどういった領域でビジネスを行なっているのか、その一端を垣間見ることができ、「GACKTってなんでそんなにお金持ちなの?」という問いの答えが描かれています。
元々は水商売をしていたというGACKT。音楽活動をするために東京に出てきてから、当時の金銭感覚では残高がすぐに尽きてしまいます。
そんな中でGACKTは「50人のサポーターを作ろう」と、いわゆるナンパに繰り出します。
3ヶ月で2000人以上の女性に声を掛け、
結果、最終的に50人程の女性が
本当のサポーターになってくれた。
GACKTのナンパは、他のナンパ好きの男とは違い、まさしく「理想のGACKT」を追求した結果の行動。単純にセックスがしたいということが最終目的ではなく
無理の無い範囲の中で
ボクをサポートして欲しい
というものでした。アーティストGACKTの原点ともいうべきものは、このようなバックボーンがあったと言います。
単なるナンパ師ではなく、まさに"ファンを創る"ということから始まったのが今のGACKTにつながっている、人生をマネタイズする、というものの一端を垣間見ることができます。
ファンが必要なのはビジネスでも同じ。

本著の引用ではありますが、まさしくその通りの言葉。我々ビジネスマンが取引する相手は、ビジネスパートナーという立場ではありますが、仕事ができるから、ということのみならず「この人と仕事がしたい」とか「この人を応援してあげたい」といった期待も必ず含まれています。

ビジネスにおけるファン創りはどうすべきか、こうしたことを考える上でも、GACKTの考え方の中に学ぶべきポイントが数多くあると思わされる本です。

「GACKTの勝ち方」

GACKT自身が思う「理想のGACKT」を追いかける姿、メンタルの持ち方について語られています。
GACKTは自らをストイックなまでに追い込む食事管理などが有名ですが、その背景にある考え方にも触れられます。
【毎日サボらずにやっている】
という行動が、【自分はできる】
という自信になる。
精神的な軸はそこで産まれる。
デブは悪、ということをこれほどまでにはっきりと伝えてくれる本はなかなかありません。まさに、ダイエットに取り組む人にとっても活力をもらえる本となっています。
そして、重要な思考として「できない、は無い。」ということをハッキリ伝えてくれます。
これはビジネスの現場においても重要な考え方であり、
できません。ではなく、どうすればできるのかを考える。
ということ。常識的に考えたらできないことも数多くあるのがビジネスの現場。それをできないと諦めるだけで思考停止してしまえば、発展や成長はありません。
徹底的にできる方法を考えて、それをやり切れた時に結果が出る、その結果が自信につながっていくのです。

「メンタルリセット」

人生において、不測の事態や望まない結果に陥った時、どうしても人は心が滅入ります。そんな時に、気持ちの切り替えが必要となります。
GACKTがかつて格付け番組で発したこの「メンタルリセット」とは、そうした時の気持ちの切り替え方を言うのだそう。
ただ、うまくいかなかった理由を何かのせいにするのではなく、このように引用されています。
【ベストの選択と努力】
が為されていることが大前提。その上で、
【怒ってしまった不測の事態は気にしない】
というのがボクのメンタルリセットだ。
言うならば、他責にしないということではないかと読み解けます。
正しい選択をしていくために、あらゆる努力を怠らずベストの選択をした上でたどり着いた失敗に対しては、その失敗に極端に引っ張られることはやめて、気持ちを元のレールに戻すことが重要。
また、様々な失敗によって炎上することもあると思います。
しかしそんな時は、ポジティブでもネガティブでも大きな波が立っています。これはエネルギーとなり、広く伝播していきます。
事実GACKTについての内容が電場している時に、GACKTの商品はすこぶる売れ、数字が伸びるそうです。
良くも悪くも影響を及ぼすというのはまさにこういうこと。
その波をいかに乗りこなすかが大成するかどうかを決めているのではないでしょうか。

知・覚・動・考(とも・かく・うご・こう)

 

すべての人間の行動は思考が支配している。思考が結果を生み出す。
普通の人間の思考:知→覚→考→動
成功する人間の思考: 知→覚→動→考
成功できない人は、考えてから動くのに対して、成功できる人は「物事を知って覚えたならとにかくすぐに動くこと、行動すること。」を徹底しています。
行動こそが自らを成長させ、現実世界の世の中を変えることができる。
これまでにも、アウトプットすることの重要性などを他の本からも読み解く機会が多くありました。
我々の行動は思考が支配しています。行動が結果を生み出します。
 つまり、思考が結果を生み出すのです。
どういう思考を持ちあわせるか、これこそが生き方の中で最も重要なことであり、その基本的なことをこの本は教えてくれます。
【知(とも)・覚(かく)・動(うご)・考(こう)】
この考え方をベースに、ビジネスマンにも「動きながら考える」ということを徹底している人が頭一つ飛び抜けていくのではないでしょうか。
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GACKTの勝ち方:まとめ

GACKTの人生観、思考法、ビジネスに対する姿勢など様々な視点から書かれた本著は、人生における勇気と元気が欲しい人に「覚悟」を教えてくれる本です。
ビジネスの荒波を生き抜いていくためには「覚悟」が必要です。ぶっ飛んだ思考だと思いながらも、ビジネスマンとしても本質をついた様々な格言が織り込まれている非常に刺激を受ける一冊。
サラサラと読み進めることができ、気持ちが落ち込んだ時などに読み直すこともできるため、気合を入れたい時などにも手に取っていただくことをオススメします。
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