令和時代を生き抜くための「自分にしかない価値」の作り方とは?『異端のすすめ(橋下徹)』の感想
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異端のすすめ 強みを武器にする生き方(橋下徹)

「あなたには強みがありますか?」

このように問われて、自信をもって言える強みを持っているビジネスマンはどれぐらいいるでしょうか。

本著「異端のすすめ 強みを武器にする生き方」は、日本人なら誰もが知る、元大阪府知事・元大阪市長の橋下徹氏です。

弁護士としてキャリアをスタートさせ、政治の世界に入り込み、今では一線を退きながらも、切れのある論説で様々なコメントを出している橋下氏。かの有名なバラエティ番組『行列のできる法律相談所』で一躍有名になった「茶髪の風雲児」という異名からも、まさに「異端」という言葉がこれほど似合う人はいないでしょう。

革ジャンにデニムの弁護士っていう時点で既に異端児!笑

そんな橋下氏が本著で語るのは、「短い人生を後悔せず生き抜くために必要なマインド」とは何か。変化の激しい日本社会、令和時代になり技術革新や社会の在り方が大きく変革するにつれ、我あれビジネスマンの個人としての在り方は多様化し、多くの人が自らの方針を模索している最中にあります。そんな悩めるビジネスマンが手に取り、自らの生き方を見つめなおすことができる一冊が本著「異端のすすめ」なのです。

異端のすすめ 強みを武器にする生き方をオススメする理由

橋下氏は、皆が知るように数多くの政策を打ち出し、多くのことを成し遂げてきた人物です。そんな橋下氏がどういうメンタリティをもって多くの事柄に臨んでいたのか、その心理描写が描かれています。ノンフィクションな生き方が描かれておりリアリティがあるので、机上の空論ではない説得力のある説明が展開されます。

 

こんな人にオススメの一冊
  • 令和時代の指針が知りたい人
  • 就職活動をしている学生
  • 転職しようかどうか迷っている人
  • 今の働き方に悩んでいる人

    こうした人にとって、希望を見つけることができる一冊であると感じます。

    橋下さんって、異端でありながらも、現代社会にマッチした考え方を持った人ですよね!

    自分だけの「強み」の作り方

    冒頭の質問にあったとおり、「自分の強み」というのを持ち合わせている人は強いです。令和時代の社会においては、「どんな組織に属しているか」よりも、「個人としてどのような価値が発揮できるか」の方がはるかに重要です。

    これは、若手の起業家以外においても、YouTuberやインフルエンサーといった個人での活動家が活躍している状況を見れば一目瞭然です。

    こうした背景には技術革新があり、SNSをはじめとする多くのテクノロジーによって「個人が台頭する時代」が既に当たり前になっています。

    自分にしか表現できないことを価値として発信することで、個人で稼ぐということが現実に行われているのです。

    「自分にしかない価値」はかけ算で創り出す

    強みを作るといっても、誰もが驚異的なスキルを持ち合わせているわけではありません。全員がなりたくても、イチローのようになれないことは明白です。超人ですから。

    しかし、それぞれの強みはずば抜けていなくても、それをかけあわせることで「その人にしかない価値」に昇格させることができます。

    「強みを掛け合わせる」という考え方は、これまでにも多くの人が主張していた内容です!

    橋下氏は、弁護士×テレビ出演者×知事×市長×国政政党代表経験者 という掛け合わせのカードを持っています。

    それぞれが我々からすればとてつもないレベルの強みに見えてきますが、これも結局のところイチローになれるかどうかの話と同じです。

    橋下氏にはできないけれど、自分にはできる、自分にしかできない価値というのは必ずあるはずです。

    我々ビジネスマンが普段行っている業務を一つのカードとすれば、それ以外の切り口で今自分が持つカードはどんなものなのか。そしてそのカードをいかに増やしていけるかという思考を持つことで、「自分にしかない価値」を掛け合わせで生み出していくことが可能になります。

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    知識のインプットから「持論」をアウトプットする

    情報過剰時代の現代においては、知識そのものに大きな価値はありません

    知らないことは、ググれば一瞬で手に入るからです。

    ニュースをはじめ様々な情報を知識としてため込むだけでは、AIなどIT技術の前には敵うはずがありません。

    しかし、知識をインプットしたうえで、自らの頭で考えて作り上げた主張を「持論」として展開することは、「その人にしかできない価値」の一つとなりえます。そのニュースを読んで自分がどのように考えたのか、それをアウトプットできるかどうかによって価値が大きく変わります。

    「持論」をアウトプットすると、それに対して何かしら反応を得ることができます。時にはその内容がSNSで炎上することもあるでしょう。しかし、それはその持論に対しての反響であり、そこから学びをさらに深めていくことができるのです。

    反論があれば、自分とは違った価値観のものの見方を知ることができるし、その反論に対しても持論を展開することができるのです。

    そして、その持論を強固なものにするために下調べをすること、勉強をすることを怠らないという習慣をつけることで、どんな知識を得たときにもその知識に対して持論を持つことができます。

    知識を横流しすることに価値はなく、自分にしかできない視点・考え方を踏まえた持論を構成する力こそが、まさしく自分だけの強みに変わっていくのです。

    ニュースに対して持論を持てるというのは、それだけで「自分だけの強み」になるんですね!

    異端のすすめ:まとめ

    本著では、最終的に「自分が納得できる人生」を歩むことの重要性が語られます。自分がやり切ったと言える人生を歩む、これは先人が声高に掲げる内容ですが、多くの人が今目の前に本気になることを放棄しているのが現実です。

    なぜなら人間は基本的に、何も考えず生きていれば堕落していくのが本質であるからです。

    しかし、こうした本を読んだり、様々な取り組みをしている人に巡り合い、考え方に触れることで、自らを奮い立たせて日々を生きています。

    我々ビジネスマンも、その他大勢から抜け出したいという欲求が間違いなく心の中にあります。そのために何ができるのか、どういう考え方を持つべきなのか、本著はその一端を教えてくれます。

    本記事では、その中でも、今現実に最も影響を及ぼすであろうポイントを抜粋しました。「自分の強みを作ること」「知識を持論としてアウトプットすること」これらは、今すぐにでも意識していくことができます。今を一生懸命に生きるための具体的な行動、この本を読んで一歩を踏み出すきっかけにしていただければ幸いです。

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