【書評】与沢翼『ブチ抜く力 一つの事に魂を売れ!』の感想。「最短・最速」で結果を出すための秘密がわかる本
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与沢翼の「ブチ抜く力」とは

一つの事に魂を売り、ブチ抜いていこう。
あの、「秒速の男」が帰ってきました。与沢翼、誰もが一度はテレビや雑誌で見聞きしたことのあるその名前は、「成金」とか「胡散臭いやつ」といった印象をお持ちのはずです。

実際に一度、大きな破産をしてから、表舞台から遠ざかり、現在何をしているのかわからないという状況にまで陥っていました。

本著は、そんな与沢翼さんの復活劇とそこに至るまでの思考法、行動原理などがまとめた一冊に仕上がっています。

この本の中には、人生、ビジネス、投資、ダイエットなど、あらゆる分野において、私がこれまでの人生で培い、大切にしてきた法則をすべて詰め込みました。

10年、20年、あるいは100年の歳月を経たとしても、私が一生をかけて守り抜いていこうと思っている絶対の法則だけを厳選しています。

本書を通じて、「自分も何かをやってみよう」「今やっている事を、もっともっとストイックにやって高い結果を出そう」と思っていただければ幸いです。

もちろん、“思う"だけではダメです。行動しない限り、人生は何も変わりません。

さあ、今日からブチ抜いていこう!

世の中のあらゆるビジネスマン必読の一冊。超オススメです。

「ブチ抜く力」著者:与沢翼

与沢 翼(よざわ つばさ、1982年(昭和57年)11月11日 - )は、日本の実業家、投資家。ドバイ在住。早稲田大学社会科学部卒業。ネオヒルズ族を自称していた。株式会社YOZAWA TSUBASA Holdings、株式会社フリーエージェントスタイルホールディングス、株式会社All of me(オールオブミー)代表取締役社長。

出典:Wikipedia

与沢翼さんは現在ドバイにお住まいで、奥様と息子と3人で暮らしているそうです。ツイッターなどで頻繁に購入したものなどの情報を発信しています。

与沢翼さんは、かつてネオヒルズ族としてその名を轟かせ、秒速で1億を稼ぐ男として一躍時の人となりました。

しかし、2014年に法人税滞納で会社を解散させ、そこからは無一文で、日本を去ることになります。ここでおそらくほとんどの人が、与沢翼は終わった、と思ったことでしょう。

あれから5年物歳月を経て、「仮想通貨リップルで14億円の利益確定!」「2か月で22キロ以上の減量に成功!」「純資産70億円を無借金で形成!」といった、まさしくブチ抜けた成功を成し遂げています。

そんな与沢翼さんの復活劇は、ツイッターなどで情報発信していた与沢翼さん。特に、仮想通貨や不動産投資に関しては、投資する額もさることながらそのスピード間などは一般人が真似できるレベルのものではありません。

しかし、そんな与沢翼さんの考え方や、行動原理について、改めてまとめ上げられた本著を読めば、圧倒的な成果を残す人になるためにはどうすればよいか、突き抜けた結果を残すために必要なこととは、といったことをの片鱗を学ぶことができます。

ブチ抜く力の内容:たった一つの結果のために、魂を売る

生半可な覚悟や中途半端な行動は、無意味です。とにかくひたすらストイックに、自分が心から「やり切った、もうこれ以上はやりたくない」と思えるまでやり抜く。

これが唯一にして絶対の成功法則だと、私は確信しています。

与沢翼さんの成功法則のすべてはこの言葉に集約されています。人間はどうしてもさぼり癖のある生き物です。続けるということは非常に強大なモチベーションと、精神力を必要とします。本著の中でも与沢翼さんは、自らのことを

私自身は、特殊なスキルなどは持ち合わせていないごく普通の人間です。たくさんのことを同時にこなすほど器用な人間ではありません

といい、お金儲けならばその時はお金儲けのことに魂を売る、ダイエットであれば、ダイエットに魂を売り他の事には手を出さない、ということを決めています。

とにかく一つの目標に全力を注ぎこみ、結果を出すまでやめない

これこそが成功法則であり、結果を出すまで辞めないことで、一つの事で結果を出すことができる。それによって周りからも注目され、あらゆるコミュニティに自然と存在することができる。そうすれば自ずと次なる成功が舞い込んできて、成功のサイクルが生まれるというものです。

多くの人は、この魂を売る、ということができません。多くの人はそれを途中で諦め、投げ出してしまいます。与沢翼さんはそれに対して、一つの事に没頭し、結果を出すまでやり遂げる。このストイックさこそが、与沢翼さんの成功法則の本質なのです。

のイチローもこう言っていました。

努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。

自分が思うことを続けること、これこそがあらゆる領域において成功に近づくための大原則なのです。

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ブチ抜く力の内容:センターピンを掴め

センターピンとは、ボウリングでいう真ん中のピンの事です。これさえ外さなければ、残り9本すべてのピンを倒すことができる。つまり、センターピンとなるたった一つの”物事の本質”を的確に捉えさえすれば、物事は想像以上に上手くいきます。

目的を達成させるために必要なこの「物事の本質を捉える」という作業は、言うのは簡単なことですがそれを見つけることが簡単ではありません。しかしここでも与沢さんは、

「まずは、間違っていてもいいから、自分にとって「これが本質ではないか?」と思えるものを探し、すぐに試してみる。」

といっています。

そこでもし間違っているな、という反証データがあれば、そのセンターピンそのものを見直すことが重要であると。成功法則の大原則である「たった一つの事に魂を売る」ためには、当然そのために追いかけるべきセンターピンの設定が必要になります。

ただ、このセンターピンは必ず一つに絞ることが重要です。意外と頭のいいコンサルタントは、企業の課題分析をする際に、あれもこれもと課題をたくさん出してしまい、結局どれから手を付けたらいいのかわからない、という状況に陥りがちです。

一度決めたセンターピン以外の事はすべて忘れ、まずはそのセンターピンに向けて行動することを3週間続けてみる。この3週間というのは、「人が何か行動するときには3週間続けることで習慣化される」というところから来ています。それによって得られた結果を踏まえ、センターピンを見直すなどの行動を常に続けることで、成功に必ず近づいていけるのです。

ブチ抜く力の内容:3割の成功確率であれば飛び込め

人の能力自体に差はない。

勝敗を分けるのは「どれだけ種を蒔き続け、失敗を積むか。」

こうした成功体験を列挙されると、「それは与沢翼さんだからですよ」という声が必ず出てきます。でも人間にはそれほど大きな能力の差はありません。差を分けるのは、失敗を恐れずに種を蒔き続けられるかどうか、チャレンジをしているかどうかといった点に現れます。

多くの成功者たちは、能力の高さ以上に、失敗を乗り越え、チャレンジをあきらめなかった先に成功を掴んでいます。

また、そのチャレンジに対しても、自分の中で3割程度の成功確率だという思いがあれば、飛び込んでしまうことも大切です。それぐらいでなければ、大きなリターンを得ることができないからです。

更に、企業や副業で成功する確率は1割を切るといわれています。しかしここでも与沢さんは、その確率はあくまでも本気でやっていない人も含んだ確率であると一蹴しています。起業することに魂を売って本気で取り組んでいる人がどれぐらいいるか、その母数の中であれば必ずしも成功確率はそこまで低いものではないと思います。センターピンをとらえ続け、成功法則に従って魂を売って没頭することができれば、それほどチャレンジが報われない成功確率ではないことがわかるはずです。

ブチ抜く力:まとめ

与沢翼さんがどうやって成功したか、過去の栄光のからくりなどはこれまでにも数多く記事も出されており知るところではありますが、大きな挫折を経験したうえで語られる与沢さんの言葉には、リアリティとパワーがあります。

アマゾンでのレビューも高く、あの大バッシングをされた著者の本であったとしても、多くの人が共感する内容になっているのでしょう。

賛否両論を受け様々な意見を買っている与沢翼さんではありますが、偏見をもつことなく読んでもらうと、数々の参考になる点が書かれています。

現状に満足できず、モヤモヤしている人や、文字通りブチ抜けた結果を求めている方にはとてもオススメの一冊です。

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