【書評】『ナンパが最強のソリューションである(零時 レイ)』の感想・レビュー・要約
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ナンパは人生を変える最強のソリューションとなりうる

5年間ひきこもり、コミュ障男が、ナンパで自分を変えた。人生を変えた。

非常にキャッチ―な帯が目立つ本著は、伝説のナンパ師「零時レイ」さんの2冊目の著書。1作目「究極の男磨き道 ナンパ ~コミュ障ひきこもりがストリートに立った日~」のインパクトもさることながら、2作目ということで社会の関心も高くtwitter界隈では予約注文が殺到していたようです。

本著では、ナンパの具体的なテクニックに始まり、それらを経て同意ったスキルが培われていき、社会でどのように還元されるのか、といった点が描かれています。1作目と同じく、ナンパに明け暮れる中での失敗談から、数々の凄腕ナンパ師のアドバイスを受けて、成長して行く零時レイさんが描かれており、ストーリー形式で話が進むので非常に読みやすい本に仕上がっています。

本記事では、営業マンであるヤマシタがこの本を読んで感じた感想などをまとめていきたいと思います。

「ナンパが最強のソリューションである」著者:零時レイ

 

零時レイ(れいじ・れい)
慶應義塾大学卒。同大学院政策・メディア研究科研究生を経て渡仏。3年を経て帰国後、5年間ひきこもる。
人格崩壊の危機を感じていた2011年、33歳にして初めてナンパと出合い衝撃を受ける。
ベテランすご腕ナンパ師20人から教えを受け、彼らの技をNLP理論をもとに分析・体系化しつつ、習得に励む。
すご腕の技を一般人も学習可能な形に落とし込んだ「NLPナンパ師トレーニングプログラム」を開発。
2015年5月より、NLPナンパ研究所「スパルタ部」を発足。
著書に『究極の男磨き道 ナンパ ~コミュ障ひきこもりがストリートに立った日~』(BBR)。

ナンパが最強のソリューションである:目次

  • まえがき
  • PROLOGUE
  • PART1 ふざけ系ナンパ
    【習得スキル】解放力 エンタメ力 逆境を楽しむ力
  • PART2 オラオラ系ナンパ
    【習得スキル】キレ芸 主導権 直球アプローチ
  • PART3 ナルシスト系ナンパ
    【習得スキル】恋愛ごっこ 教育者 テイクアウェイ
  • PART4 誠実系ナンパ
    【習得スキル】太陽アプローチ 無の境地 魔法陣
  • EPILOGUE

目次からもわかる通り、それぞれの章ごとに「習得スキル」というものが描かれています。これらをストーリー形式に読み解くことで、全編で12個ものナンパスキルが習得できる、といった体裁になっています。前作

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ナンパの教科書として読みやすい一冊

ストーリー形式で話が進む中で、それぞれ章立てられた内容でナンパスキルが描かれています。前作「究極の男磨き道 ナンパ ~コミュ障ひきこもりがストリートに立った日~」では、零時レイさんの成長の過程が細やかに描かれていましたが、本著ではそれをより体系立てて説明した教科書的な内容に仕上がっています。

ここで、いくつかヤマシタが営業現場においても参考になると感じたスキルをご紹介します。

エンタメ力

人はギャグのおもしろさに笑うのではなく、その人の態度や空気感に笑う

仕事の現場において、相手を楽しませられる人は大抵仕事ができる人です。それはその場の空気感をうまく作り上げることができることにほかなりません。必ずしもギャグが秀逸だから、と言った意味ではなく、空気が読めて的確な形でコミュニケーションが取れること、これは営業マンにとっても必須スキルの一つだと考えられます。

主導権

常に「この後」を意識して、さくさく展開していくことによって、自分自身を揺さぶり、ウィークポイントをあぶり出していくことが肝心なのだ

話の流れに身を任せて、のらりくらりとコミュニケーションをとっていくことは心地が良く、気も楽です。

しかし、商談の現場においては、新名が営業を仕掛けている側である以上、主導権を握る必要があります。相手に決断を迫るクロージングなどでは、相手から答えを待っているだけでは受注率は向上しません。自分から主導権を握りコミュニケーションをとっていくことが必要となります。

テイクアウェイ

相手がほしいかもと感じたものを、いきなりとり上げてしまうことで、執着心に火をつける

世の男性たちがクラブのホステスに何千万もつぎ込んでしまうのはなぜでしょうか。それは、「手に入りそうで、手に入らない」状態をうまく演出するからです。こうしたテクニックは女性は長けていますが、男性で演出する人はまだまだ少ない、だからこそ差別化を図ることができ、営業マンとしての株も上がっていきます。

さらに言えば、本来販売すべき商材よりも単価を上げたり、アップセルが狙えたりと、相手からの執着心によって、こちら側がポジティブな影響を受け取ることも可能です。相手からの興味関心が来ているときに、すぐに食いつくよりは少し泳がせてあげる、こうしたテクニックも営業マンには必要になってきます。

営業の世界でも自信をもって生きよう

ナンパという言葉を聞くと、どうしても胡散臭いとかウザイといったネガティブイメージが先行してしまいます。

しかし、実際には女の事いかに楽しませるか、といった視点に立ちながらコミュニケーションを演出していることこそが本質であると本著からは読み解きました。

また、自身の無い男には女の子はついてきません。これは仕事においても同様で、自身のある(ように見える)やつは、大抵仕事ができます。営業マンであれば特に、なよなよした自信なさげな営業マンからは誰も物を買おうとは思いませんよね。コミュニケーション力がモノを言う営業の世界においては、このナンパスキルというモノは少なからず参考になる側面が存在します。営業成績を伸ばしたくない、という営業マンはいないと思いますが、そうした方にとっての指南書の一部としても、役立てる一冊であると感じました。

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