『ウシジマくんvsホリエモン 人生はカネじゃない!(堀江 貴文)』の感想・カネの教訓を学べる一冊【書評】
スポンサーリンク

闇金ウシジマくんに学ぶ人生哲学とは

裏社会の最恐経営者と希代の実業家が激突!

裏社会の最恐経営者ウシジマと、希代の実業家ホリエモンが大激突!

「奪るか、奪られるか」ーー弱肉強食の現代社会を勝ち抜く知恵や工夫、実践的な方法を紹介し、

「奪られる方」から「奪る方」になるための最短ルートを過激に提案!

 

「世の中は奪い合いだ。奪るか奪られるかなら、奪る方を選ぶ! 」

「目的地を決めるのは道路標識じゃねえ。ハンドルを握ってる運転手だ」

「全人生を賭けて勝負したんだろ?すげーじゃねえか。何もしてねぇー奴よりよっぽどマシだ」

「意志のない奴は悪い人間に利用されっぱなしだぞ?」

 

ウシジマら個性豊かな登場人物が、人生の岐路でふと漏らす言葉は、リアル社会にも通じるものばかり。

作中の名言や名シーンから、「絶対の真理」を読み解き、カネ儲けやビジネス、人間関係、思考など、

成功するためのメソッドを具体的に提言! 最響の箴言付き!

  • 小利口になるな、バカになれ。バカは最強!
  • 真面目は危険。マインドセットにかかるな!
  • カネは紙切れ。手に入れるべきは信用!
  • 権力者の威圧感に「グリップ」されるな!
  • デキない仲間との「絆」は大胆に切り捨てろ!

ビッグコミックスピリッツで不定期連載されていた『闇金ウシジマくん』をご存知でしょうか。先日15年にもわたる連載に幕を下ろした人気コミックスですが、日本社会の闇を忠実に描いた人気コミックスです。

主人公のウシジマくんは闇金の経営者であり、そこにやってくる様々な「客」を中心にストーリーが展開されます。あくまでもフィクションではありますが、作者真鍋昌平さんは、取材の丁寧さにも定評があり、ストーリーや登場人物のリアリティは群を抜いています。

本著は、ウシジマくん作品のファンを公言するホリエモンが、リアル社会における成功するためのメソッドを切り取り、読み解いた一冊。ウシジマくん・ホリモンのファンのみならず、日本社会で奮闘するビジネスマンにこそ読んでいただきたい一冊に仕上がっています。

人生はカネじゃない!目次

  • 第1章 仕事とカネの本質を理解する
  • 第2章 人生を奪られる「思いこみ」の構造
  • 第3章 人の心を支配するグリップ力の正体
  • 第4章 目的地を決めるのは自分自身
  • 第5章 カネや仲間に振り回されずに生きる

常に共通するホリエモン哲学

ホリエモンの本を読んだことがある人ならばわかると思いますが、ホリエモンの思想は常に共通しており、どの本を読んでも大方下記のような内容に集約されます。

  • 常識にとらわれるな
  • 世間の目を気にするな
  • 自らの頭を使え
  • なによりも自由に生きろ

こうしたマインドを元に、闇金ウシジマくんに登場する様々なシーンを解説、さらにその理論を強固なものにしています。

スポンサーリンク

カネは信用を数値化したもの

お金儲け自体は悪いことではありません。資本主義社会において、カネがないと何もできず、カネがあればなんでもできるということはありませんが、人生おける選択肢は確実に広がります。人生はカネじゃない!と銘打っている本著ですが、カネを稼ぐための本質を学び直すために心に留めておくべきフレーズがあります

カネは信用を数値化したものにすぎない

1万円札の原価は約28円だそうです。その28円の紙幣に対して1万円の価値をつけているものは、「この紙幣は1万円の価値がある」という「信用」に他なりません。現代では、紙幣すらもなくデジタルデータとなったカネも多く普及し、ますますカネの実態が薄れていることがわかります。カネとは信用、カネがないというのは信用がないということとイコールなのです。お金儲けとは信用をいかに積み上げていくことか、ということがよくわかります。情報商材を横流しすることで一時的な資金が手元に残ったとしても、それは実態としてのカネではないのかもしれません。

 

信用を得るためには、相手と「Give and take!」という関係性を築くだけでは足りない。

「Give and give!」、おまけに「Give!」というぐらいの気構えが必要だ。

相手に惜しみなく与えること。見返りなど期待せず、相手の想像をはるかに超える何かを与えることこそが、信用を得るための近道だと言える。

私は昔から、クライアントからいただいた報酬以上の価値を、相手に返すように心がけてきた。

無茶な依頼でも真剣に取り組み、相手の期待以上のものを与えてきたつもりだ。

信用を得るために近道はなく、相手に対して「価値」を提供することによってのみ積み上げることができる実態のないものがカネの正体であるといえるでしょう。

奪られる側にならないために必要なこと

世の中は奪い合いだ。奪るか奪られるかなら、俺は奪る方を選ぶ!

闇金ウシジマくんの主人公丑嶋馨が第1話で放つセリフ。この理念は、弱肉強食の現代社会でも共通する理念であり、いかに奪られないためにいきていくか、ということを根源的に考えさせられるセリフです。

多くのリスクを孕んだ現代社会において、奪われる側にならないために何よりも必要なことは「思考を他人に委ねないこと」だとホリエモンはいいます。ホリエモン哲学の一角を担う、未渦からの頭を使って考え、自由に生きることこそが奪われる側に回らない秘訣であると言います。現代社会にはかず多くの危険が潜んでおり、「洗脳」もその一つ。

洗脳と聞くと、そんなフィクションのようなものが本当にあるのか、と思われがちですが、洗脳を元にした殺人事件まで起きているのがこの日本です。人は多かれ少なかれ何者かに洗脳されていきているのが「普通」であるとも言えます。

自分のことに没頭し、好きなことに向かってまっすぐに生きる。これこそが他の人の人生を生きず、自らの選択によって人生を切り開き、人生を成功させる秘訣なのです。

人生はカネじゃない!まとめ

闇金ウシジマくんでは、「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ。」というセリフが出てきます。それに対して、ホリエモンは

金が全てじゃない。だが意識の変わらないヤツは、全てに金が必要だ

と言い換え当ています。

カネがあればなんでもできるわけではなく、人生における全てではないことは自明の事実ですが、しかし何事をするにもカネは必要。特に、ホリエモン哲学のような形で意識を変えることができない人にとっては、生きる全てに対して金が必要であると言います。

本著は、ウシジマくんやホリエモンの考え方を通じ、カネの価値も恐ろしさも考え直す機会を提供してくれます。何事も自分次第であり、「人生におけるカネとはなにか」この問いに向き合うことで、自分の人生を見直し、新たな一歩を歩みだすきっかけにすることができる、そんな学びを得られる一冊です。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事